こなもん屋うま子(田中啓文著)を読むなら、UMAハンター馬子 完全版の表紙をイメージしよう
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こなもん屋うま子という作品は、蘇我家馬子(そがのやうまこ)が店主の神出鬼没の「こなもん屋」を舞台にして、お店に来る密かに悩みを抱えた人々悩みを奇想天外な流れで解決する一応ミステリーの体裁を持った短編小説です。
お悩み解決がオチになるので体裁はミステリーなんですけど、店主のキャラから始まって来店する面々も一癖も二癖もあるキャラクターで、お笑いの要素も存分に入っているためエンターテイメント性がものすごく強い作品です(というか、ネタに走っていることは間違いないです)。
ネタに走っている感は、目次を見てもらうだけでも十分に伝わるかなと思います。
■豚玉のジョー
■たこ焼きのジュン
■おうどんのリュウ
■焼きそばのケン
■マルゲリータのジンペイ
■豚まんのコーザブロー
■ラーメンの喝瑛
これ目次ではありますが、作品の中では来店したお客(基本この人達が語り手になります)に店主の蘇我家馬子が付けたアダ名になっているんですね。その辺の遊び心は田中啓文さんらしいといえばらしいです。
あと目次を見てもらうとわかりますが、「こなもん屋」というだけあって、登場する料理がレパートリーに富んだものになっていて、小麦粉を使った料理全般をさす「こなもん」の守備範囲の広さを存分に使っているのも面白いところですよ。ちなみに、登場する料理は凝ったものではないのですが、異様に美味しいというもの共通しています。
この本を読んで週末にお好み焼き(しかも豚玉)を食べたくなったのは家族には内緒です^^
UMAハンター馬子 完全版って何なん?
タイトルに「UMAハンター馬子 完全版の表紙をイメージしよう」と付けたのですが、蘇我家馬子はその個性的過ぎる風貌が売りの一つなんですが、こなもん屋うま子の表紙では「優しいお姉さん」として描かれています。
表紙がこんなに可愛いのに、描写が違う、、、
というのもひっかけとしては面白い狙いだとは思いますけど、蘇我家馬子の本当の風貌に近いのが蘇我家馬子が主人公となった前作品の「UMAハンター馬子 完全版」の表紙なんですね。
その表紙の写真がこれ
これがホンマモンの蘇我家馬子ですので(横にいるはイルカ)、こなもん屋うま子の表紙に登場する「優しいお姉さん」をイメージせず、こちらのキャラクターをイメージして読んだほうがより臨場感がわきますよ(多分、、、きっと、、、)
余談ですが、自分は「UMAハンター馬子 完全版」が面白くて気にっていたため、「こなもん屋うま子」を手にした口です。「UMAハンター馬子 完全版」は以前書評を書いているので、気になった方はこちらもご覧ください。
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