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1/24の週の読了 2冊

2022-01-29[読書2022年に読んだ本

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今週(1/24-28)の読了数は2冊、実際には3冊読んだのですが、1冊は以前読んだ本で読了まで気が付かなかった^^
買ってから持っていた本だと気づくことは多いですが、読了後は久しぶりのケースでしたね。

3日に1冊が基本ベースなので、1週間–といっても実働は5日–で2冊は平均的なペースなので、多くもなく少なくもなくいい感じです。


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ジグソーパズル48

1冊目は、乾くるみさんの「ジグソーパズル48」
ジグソーパズル48

私立曙高等学校が舞台の6篇からなる連絡短編集と体裁ですが、実際には各短編で登場人物が総入替えになるため、「場と校則等の舞台装置」のみ継承されているため、連作感はあまりなかったですね。ただ自分では気が付きませんでしたが、登場人物がAKB48のメンバーの名前のアナグラムになっているようです。「鹿嶋田春(かしまだはる)→しまだはるか(島田晴香)」とか。

そういった意味で繋がりはなくはないのか^^

短編単位でみると、ラッキーセブンと3つ涙は終わり方がシュールで、ミステリというよりはショートショートの雰囲気があり、読後感が良かったですが、偶然に十字架、ハチの巣ダンスは設定が複雑過ぎるきらいがあり、文章(一部挿絵もあるが)で読んでいても想像が難しくてついていききれない部分が多かったですので、全体としてはまとまりを欠いた印象です。

内容もそうですが、登場人物の多さと難読漢字がほとんどで、ストーリーがしっかりと入ってこなかったのも残念は要素となっています。難読漢字を使用する作家さんは他にもいて、確認しながら読むこともありますけど、長編を通してならともかく、短編ごとに変わると混乱しますね^^

登場人物の名前の設定のほか、無理やりAKB48に寄せすぎたのがちょっと無理があったのかな……

検事の信義

2冊めは、柚月裕子さんの「検事の信義」
検事の信義

「検事の信義」は佐方貞人シリーズの4作目で、佐方の検事時代の短編集(短編が続いた)なんですけど、実はこの佐方貞人シリーズは2014年に「検事の死命」を読んでいましたが、完全に失念していたシリーズです。ただ、過去作品の内容が抜け落ちていても、十分に読み応えのある作品でした(読んでない2作品も読みたいです)。

短編全体を通しているのは主人公の佐方貞人の信念でもある『罪はまっとうに裁かれなければならない』に対して、自分の立場をも無視して実直に突き進むことで、世の中にある矛盾を浮かび上がらせるところですね。

逆に主人公以外の登場人物は、犯罪を行いつつも「別の目的」を持っていたり、検察、警察の中でも犯罪者を利用して立場をよくしようとするような「狡猾な手」を使うも人も多く、その対比も大きなポイントになっているように感じました。

この作品だけみると「99.9-刑事専門弁護士」風な印象を少なからず受けましたけど、映像で見ているものに影響されているのが大きいのかなと^^

あと孤狼の血の日岡刑事が登場した場面では、いい感じにコラボしたなと、ひとりごちていました(声には出しませんが)。

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