3/7の週の読了数は3冊
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週の読了数は2冊⇔3冊のローテーションが基本線と考えていましたが、気がついたら3週連続の週3冊読了となっています(その代わり記録は遅いですが)。
とはいっても、読了数が気になっている分なんとなくページ数の少ない本を取っているという話もありますので、次に手にするのはページ数の多い作品を予定しています。
感想を書いていて、なぜか3作品とも「次回作」のキーワードが^^
シリーズ作は「楯岡絵麻シリーズ」のみですが、主人公のキャラが連作向きに見えたのは事実です。
ノワールをまとう女
1冊目は神護 かずみさんの「ノワールをまとう女」
主人公は企業の社内外のトラブルシューターとして暗躍する西澤奈美で、大手医薬品メーカーのトラブルの火消しに動いていくなかで、信頼している人間の裏の顔を見てしまう展開に。
前半の種まき部分では、内容的に若干詰め込みすぎなのと、タイミングが良すぎる感はありましたが、後半に入り伏線の回収が進み、不透明なところがクリアになる流れは読み応えありました。
続きがあれば読みたいですが、展開的には難しいかなと。
行動心理捜査官・楯岡絵麻 vs ミステリー作家・佐藤青南
2冊目は佐藤青南さんの「行動心理捜査官・楯岡絵麻 vs ミステリー作家・佐藤青南」
ドラマ化もされた、行動心理捜査官・楯岡絵麻シリーズにまさかの作者登場。
佐藤青南さんも「キネシクス」の使い手という設定で、読み合いが完全に打ち消された中での展開は少し回りくどく感じましたが、オンラインサロンの展開や、出版業界の裏のような話もあり、読んでいて面白かったですね。
ただ、楯岡絵麻シリーズとしてみると、犯人が意識的にコントロールしているというよりも、周りが勝手に動いていてしまう「仕掛け(装置)」の意味合いが強くでてしまったのは残念な部分です。
ラストで実行役だった広瀬が週刊誌の記者を名乗る男に「楯岡絵麻に復習したくありませんか」と声を掛けられあたりは、次回作への布石にはなっていますが、どうなるのでしょう。
ゴールデンコンビ 婚活刑事&シンママ警察通訳人
3冊目は加藤実秋さんの「ゴールデンコンビ 婚活刑事&シンママ警察通訳人」
タイトル通りで、婚活中の刑事白木直哉とシングルマザーでブラジルからの帰国子女の幾田アサ(バツ2)が在日ブラジル人たちが絡む事件を解決すべく奔走する物語。
バラバラ殺人事件が根底にはありますが、主人公二人の掛け合いがメインのコメディ作品といえます。ただ通訳の場面をある意味丁寧–ブラジルに先住民の言語多く残されていてそこが事件の鍵になっている–に書いてしまっているため、物語の進みが遅く感じるのは残念なところでした。
白木刑事の軽率な言い回しにアサが突っ込む場面は、作者らしい観点で「今そこ突っ込むか」と笑いながら読んでいました。コンビ的には別の展開も面白そうですが、アサが「ブラジル語通訳」に特化しすぎている点でハードルが高いようには思います。
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