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今読んでも面白い、昭和の名作4作品

2015-05-06[読書

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昭和の名作が4作品というのは少ないですけど、現状手元にあってオススメできる作品が4つだったというだけで、この他にも江戸川乱歩さんや坂口安吾さんなどなどあげたらキリがないのは確かです。
今読んでも面白い、昭和の名作4作品

時代の変化に合わせた題材やアイテム(携帯電話・パソコンなど)を上手く使うことで、新しい切り口を使った最近の作品も面白いですが、逆に当時の時代背景を如実にあらわした物語も面白いんですよね。


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◆七瀬ふたたび(筒井康隆著)
七瀬ふたたび(筒井康隆著)

昭和55年の作品で、主人公は生まれながらに人の心が読めてしまう火田七瀬。心が読めてしまうことに疲弊して旅に出るが、そこで同じ能力をもつ子供と出会いうことから超能力を持つ人間たちと次から次へと出会うことに。

超能力同士で平和に仲良く、、、
とはいかず、超能力者を抹殺しようとする組織が七瀬たちを追いかけてきて、やむなく戦いをすることに。好んで得た能力ではないため、力に対して苦悩と葛藤が多く見られるのがヒーローものとの大きな違いですね。

◆瓶詰の地獄(夢野久作著)
瓶詰めの地獄(夢野久作著)

表題の「瓶詰の地獄」は昭和3年発表で、これを含む全6編からの短編が収録されています。
短編なんですけど、どの作品も1度読んだだけでは理解ができないほど、濃厚な内容になっています。

まさに夢野久作ワールド全開の作品ですが、短編ということで読みやすいというのもあります。

余談ですが、文庫本の解説を中井英夫さんが書いているのも何気みにあとの2作は、夢野久作「ドグラ・マグラ」小栗虫太郎「黒死館殺人事件に凄いことかなと。

◆アルキメデスは手を汚さない(小峰元著)
アルキメデスは手を汚さない(小峰元著)

昭和48年の作品で、本格ミステリと読んでも過言ではない内容になっています。
謎が謎を呼び展開が2転3転する流れと、伏線の貼られ方は時代を感じさせない内容になっています。

70年代の学校が舞台になっているのですが、そこに登場する学生たちが現代の学生たちとは一味違う「スジの通った感」があるのも読んでいて気持ちがいい部分だったりします。

◆虚無への供物(中井英夫著)
虚無への供物(中井英夫著)

昭和49年の作品で、戦後の推理小説ベスト3に数えられる名作です(迷作という評価もなくはない)。

密室殺人がおき、それを解決すべく推理合戦が始まるのですが、密室殺人事件が合計4件も起きるし、推理をしてはヒックリ返されとなかなか先に進まずページ数だけが進んでいく感じはありますけど、現代のメタミステリに通じるものがあるので、好きな人も多いかなと。

おまけですけど、他の2作は、夢野久作「ドグラ・マグラ」小栗虫太郎「黒死館殺人事件」だそうです。
傾向としては近いものがありますね^^

この他では、沼正三さんの「家畜人ヤプー」「禁じられらた青春」も読み応えのある作品ではありますけど、内容がかなりマニアックすぎて、嫌いな人も多そうなのでオススメは控えます(でも、この内容が昭和に書かれているのは凄いことだと思います)。

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