夏休みに読めば気持ちを切り替える事ができそうな5冊の小説
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夏休みに入って本の整理を始めています。その中でこれはもう一度読みたいと思う本が何冊もでてきたので、今回は「気持ちを切り替える事ができそうな5冊の小説」を紹介します。
Photo by 足成
小説は「感動もの」「恐怖もの」等々セグメントはありますけど、今回のピックアップはどちらかと言うと「元気がもらえる系」で特に仕事をしていて「戸惑ったり」「悩んだり」している人が読むといいかなと思えるものになります。
この他に「夏に読みたいホラー系小説」のお薦めをピックアップしようとしたのですが、ガチで薦めたい本が何回か前の整理の時にすでに手放していたため、残念ながら紹介することができず、、、
タイトル等は覚えているので、今度再購入して紹介したいと思います。
ということで、ピックアップしたのはこの5冊
・世界でいちばん長い写真(誉田哲也著)
・死ねばいいのに(京極夏彦著)
・本日は、お日柄もよく(原田マハ著)
・喜嶋先生の静かな世界(森博嗣著)
・キケン(有川浩著)
仕事で、、、、
と書いていながら実際に「お仕事」の話がメインになっているのは、選挙戦のスピーチライターになる元OLを描いた原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」くらいというラインナップになっているのは、直接的なものよりも内面に訴えるほうがいいかなと感じているからですね(余談ですけど、ここ数年ほとんど自己啓発系の本は読んでませんし…)。
以下、軽く内容とポイントを
【世界でいちばん長い写真】
この本は5冊のなかで唯一書評を書いた本で、それだけ感動があったのを物語っていますね。
内容は主人公の「宏伸」がつまらない学生生活を送っていた時に360度撮影できるカメラ「マミヤRB67」と出会うことで生活が一変、「世界でいちばん長い写真を卒業イベントで撮る」という目標に向かって突き進んでいきます。
所謂「成長物語」です。ただ「いい出会い」があり「迷うこと無く一直線に進んでいく」主人公の愚直なまでの真っ直ぐさには心打たれるものがありますよ。
【死ねばいいのに】
体裁としては「殺された女性のなぞ」を解いていく、サスペンスものですが、真相を探していく中で見えてくる人間の自己中心的な考え(エゴ)」が剥き出しになっていく様がとてもリアルです。
読んでいて「自分が勝手に作った殻(=見栄や虚栄心)」を物凄く意識させられるのですが、聞き役の主人公だけが唯一素直な存在で、素直に生きることの重要性を感じることができます。
【本日は、お日柄もよく】
ただ漠然と生活していたOLがいきなりスピーチライターとして他人が読む原稿を作ることになるなかで、言葉で人を感動させるにはどうしたらいいのかを突き詰めていく物語です。
スピーチライターという仕事の話ですが「言葉」が主体で伝え方の重要性が主題となるため、仕事の内容に関係なく「その考え方は大事」だと思える部分が沢山あります。
【喜嶋先生の静かな世界】
森博嗣さんの自伝的小説とあるように、大学の研究室が舞台となっています。
研究室という特殊な空間の話ですが喜嶋先生の言葉から今、ここで何をやるのがベストなのかが実直なまでに伝わってくるのが本書の肝です。
仕事をしているとどうしても回りの雑音や雑念が入り込んで迷うことがあるのですが、喜嶋先生の言葉を読み返すと「本当にやるべきこと」が何かを見つめるヒントが沢山詰まっています。
【キケン】
大学のサークル「機会制御研究部(通称:キケン)」が舞台のベタな青春小説。理系男子たちの熱い青春ではありますが、対象は機械工学系ではなく「学祭のラーメン」というのは有川さんらしいチョイス。
理系男子らしい「理詰めのラーメン作り」も面白いですが、何よりも一つの目標に向かって集団が突き進む熱量が半端じゃなく圧倒されるとともに「この熱量が大事なんだよな」と感じることができるのが最大のポイントになります。
なんか書いていて「俺疲れてないか…」とか思ったりしています(笑
それはいいとして、会社勤めを長くやっているとどうしても人間関係とか業務内容とかが「固定化」されて、新しいことにチャレンジする勇気がなくなってくるのですが、小説を読むことで知らない世界が見えたり、過去の自分(達)を振り返ったりできるのはやっぱりいいですね。
多分この辺の想像力を喚起してくれるのがビジネス書や自己啓発本との違いなんだと思います。
手元にはまだ1度も読んだことのない本が沢山ありますが、どれか1冊くらい読み返してもいいかなと思ったりしています。
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