レインツリーの国 有川浩著
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図書館戦争が文庫化されて、(個人的に)ブーム再燃している有川浩さんですが、その図書館戦争と微妙にリンクしていて、一足先に文庫化されていたレインツリーの国を読みました。
主人公たちの心情をこれでもかというくらい「言葉」にして伝えるお得意の有川節炸裂でしたね。作品の中のキーワードにもなっている「青春菌」が全編に流れている爽やかな物語でした。
物語は普通のサラリーマン、向坂伸行がある日、中学生の時に読んで印象に残っていた「フェアリーゲーム」という小説の感想を探していて、「レインツリーの国」というWebサイトに辿り着き、そのサイトに書かれていた感想に心を動かされ、サイトの管理人(ひとみ)にメールを送るところから始まります。
そこから、伸行とひとみのメールでのやり取りが始まり、お互いの距離を縮めたところで会いたいと言い出す伸行。しかし、ひとみはなぜか会うのを躊躇います…
というのも、ひとみは事故で両耳とも感音性難聴になってしまい、補聴器なしでは声が聞こえないという障害を持っていたたからです。が、、、伸行の押しに負けて会う約束をしますが、最初は難聴だということを隠し健聴者のふりをします。
しかし、というか必然というかひとみが難聴者であることがわかってしまうと。。。
というかこのレポートだと物語のコアな部分全然わからないと思いますが、最初に書いたとおり「青春菌」ばら撒きまくりの、隠すとか裏を読めとかそんなことなしで青い会話がどんどん重なっていくので、二人の心情は手に取るようにわかります。
んで、ここまでガチンコでやりあえるのってなんかいいなと。そんな二人を見ているとドキドキしながらも素直に応援できる感じがします。
って書くとやっぱり年を取ったなと^^
あっ、書き忘れましたが向坂伸行は関西から上京してきたコテコテの関西人で、物怖じせず言いたいことをガンガンいうタイプの青年です。物語の構成上このキャラクター設定がかなり重要なポイントを占めています。
最後に、あと書きで有川さんが、図書館内乱(レインツリーの国が登場する小説)と装丁でコラボしていたというのは、こんな感じになります(紙飛行機がおなじです)。
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