ジャンクワードの森

ソフトタッチ・オペレーション 西澤保彦著

2010-02-09[読書ファンタジー小説

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ソフトタッチ・オペレーションは超能力犯罪に立ち向かう秘密組織、「チョーモンイン(正式名称:超能力者問題秘密対策委員会」シリーズの最新作です。最近文庫化されていますけど、読んだのはノベライズ版です。
ソフトタッチ・オペレーション 西澤保彦著

中身も中身ですが、この表紙がまた電車で読んでてちょっと恥ずかしいんですよね・・・チョーモンインシリーズ(笑


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チョーモンインシリーズとかいってますが、今回のソフトタッチ・オペレーションには神麻嗣子、保科匡緒といったメインキャラがほとんど出てこなくて、主人公は上地浩美というパンスト・足フェチの大学生です(まあ、このフェチ系の設定は西澤さんらしいんですけど)。

で、物語といてはこの上地くん(男性です)を含めた3人(残りの二人は女性)が窓のない地下シェルターを連想させるところに閉じこめられるところから展開していきます。「なぜ閉じこめられたのか?」そして「どうやって脱出するのか」が核になって展開していきます・・・

とあらすじ的には映画のCube(キューブ)なんかを思い起こす感じですが、チョーモンインシリーズということで、超能力者がでてくるのでいわゆる普通の「密室物」とは展開が完全に異なってきます・・・しかも主人公の上地くんが閉じこめられた緊迫感よりも自分の性癖に傾向していってしまうので、コメディタッチの作品に仕上がっています。

上地くんのキャラ勝ちで読了感はいいんですけど、謎解きとしては今ひとつ消化不良なのがマイナス点ですね。といっても、チョーモンインシリーズは常にこんな展開で謎があってないようなものなので、サスペンスとして読まなければ十分楽しめます。

あと、ソフトタッチ・オペレーションにはこれ以外に「無為侵入」「闇からの声」「捕食」「変奏曲〈白い密室〉」といった、短編も収録されていて短編ならでは「切れ」があって良かったです(多分長編にすると間延びしちゃうとおもますけど)。

基本読むのはサスペンスとかミステリーで、最近ちょっと青春系小説も増えてきていますが、西澤作品はこれらとはまた毛色の違う作品なので、たま~に読みたくなるんですよね・・

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