塩の街 有川浩著
当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。
「塩の街」は角川文庫での発売は一番最後になっていますが、実は有川さんのデビュー作でもある作品なので、時系列的には一番古い作品になります。
「空の中」「海の底」と合わせて自衛隊3部作と呼ばれていますが、作品につながりは全くなくそれぞれ完全に独立した作品となっています。
物語は、「塩害」と言われる人が結晶化してしまう奇病が流行する世界を舞台に、元自衛官(秋庭)と女子高生(真奈)が塩害に苦しむ人と出会い、苦痛を共有すること(心でも共有しているのは真奈だけかもしれないですが)を中心にスタートします。
二人は塩害によって崩壊した厳しい世界でひっそりと暮らしていましたが、自衛隊員の入江の登場によって「塩害をなくすための破壊活動」へと駆り出される・・・・
「塩化」という未知の脅威に対応しているので設定はSFやファンタジーよりなんですが、展開として自衛隊に戻るまで真奈の可憐で弱い部分に焦点が当たるのですが、自衛隊に戻ってからはどんどん強くなっていくので、真奈の成長を描いた青春小説でもあります。
にしても、有川さんは設定も面白いんですが、会話の使い方の上手い作家さんですね。。。
よく小説だと「行間」を読むとかいいますが、有川さんの場合は「間を読む」感じの展開になっていくのが印象的です。(小説ではなく)普段の会話でも「言わないところ」をどれだけ感じれるかで変わってくると思いますが、それを小説でやっている感じです。
もちろん小説なので、どこかでだれかが相手の心理状態や奥にある考えを描写していますが、これがほんと自然で読み手と同じタイミングででてくるんですよね。。。その辺のタイミングというか出し方が上手いですね。
二人は塩害によって崩壊した厳しい世界でひっそりと暮らしていましたが、自衛隊員の入江の登場によって「塩害をなくすための破壊活動」へと駆り出される・・・・
「塩化」という未知の脅威に対応しているので設定はSFやファンタジーよりなんですが、展開として自衛隊に戻るまで真奈の可憐で弱い部分に焦点が当たるのですが、自衛隊に戻ってからはどんどん強くなっていくので、真奈の成長を描いた青春小説でもあります。
これで自衛隊3部作は読了となりましたが、有川さんは図書館戦争をはじめ他にも著書があるので、これからも読んでいきたいと思います。
# どうでもいいんですが、有川さんって同い年なんですよね、、しかも誕生日が弟と一緒(笑
Sponsored Links