東京藝術大学大学院の生徒が中心に作成したフリーペーパー「MOZ」がすごい!
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先日セミナーでとフォントを制作している企業(バレバレかな)に訪問したのですが、その受付に「MOZ]というフリーペーパーが置いてあって、この会社に置いてあるのなら面白いと思い頂戴してきました。
フリーペーパーのテーマとなっているのがタイポグラフィで、中心となって制作しているのが東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻の学生たちだそうです。
裏表紙に書いてあるのがこんな文章
MOZ(モズ)は、タイポグラフィをテーマにしたフリーペーパーです。
東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻の学生が中心となって、学部生や東京大学生と協働し、企画・編集・取材・デザインを手がけました。
文字は人の思考から生み出されたものです。思考を外に出し、媒体に定着し、他者と共有する道具です。活版印刷術の普及とともに「活字を使って思考を紙に定着し、文字を読みやすく美しく整えて、他者と知識や思考や感性を共有する技芸」がヨーロッパで発展します。それがタイポグラフィです。パソコンを使えば、誰でもそれなりに文字を組むことができる時代になりました。しかし鉛の活字がデジタルフォトとなっても、紙がタブレット端末のディスプレイになっても、タイポグラフィは思考にカタチを与える技芸であり、そのカタチは眼や手といった人間の身体と切り離すことができません。読みやすい行間、気持ちいい余白、そうした感覚的微差のコントロールは、カラダで覚えることなのです。だからこのフリーペーパーを作りました。
リサーチし、人から話を聞き、ビジュアルをつくり、文字を組み、手と足とカラダを動かすことでタイポグラフィを学んでいく。記事づくりなかで、理論を知り、歴史を学ぶ。MOZはみんながタイポグラフィを好きになるための雑誌です。
タイポグラフィについては、Wikipediaから引用
印刷物の読みやすさである可読性や、視認性、そしてその美しさを得るために、活字の配置・構成やその属性すなわち書体、字体の大きさ(ウェイト)、行と行との間隔(レディング)、文字と文字との間隔(カーニング及びスペーシング)、印刷紙面上での活字が占める領域の配置・構成(レイアウト)などを設定し、経済的に効率良く印刷物を出版することが初期タイポグラフィであった。
若い人たちが自分たちの興味のあるものを商売抜きで作っている感じがあって(お金のことは色々とあると思うが)、勢いがあるというか全体的に「伸び伸びとやっている」「新鮮」といった雰囲気が漂っています。またフリーペーパーなんですけど、広告らしい広告が全くといっていいくらい入っていないのもいい感じです。
実は訪問した企業がスポンサーになっている模様。
若さ爆発の雰囲気ではありますが、デザインを勉強している人たちが造りこんでいるものでテーマもデザインに関わる内容になっているので、とても楽しく読むことができます(自分はWeb中心に活動していますが、デザイン系は嫌いじゃないです)。
ちなみに、創刊号となる今号はタイポグラフィのみならず、フォントを語る上で絶対に避けては通れない「Helvetica」が題材として大きく取り上げられています。定番ではありますけど、視点が少し違うのが印象的でしたね。
中身を少しばかり
興味のある人は是非、、、、
と言いたいところなんですけど、某企業以外にどこに置いてあるか知らない(Webにも情報がない)ため「ここにあります!」と言えないのが残念なんですよねorz
まだ創刊号だし(って発行のスパンもわからん)、これから徐々に情報も出てくると思います。ただ創刊号の発行日が2013年2月6日と結構前でしたから、まだまだ知られていない存在なのかもしれませんね(笑
<超余談>
MOZ創刊号にも取り上げられている、ヘルベチカの本「The Helvetica Book」を実は所有しています(アマゾンでも新品は購入できないんですよ)。
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