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努力しないで作家になる方法は、小説が「好き」であること

2014-04-27[読書ビジネス

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「努力しないで作家になる方法」は推理小説を中心に様々な切り口でエンターテイメント性の高い作品を多数生み出している作家の鯨統一郎さんが小説家デビューするまでの自叙伝的な作品です。
努力しないで作家になる方法
とはいっても覆面作家であり、デビュー作の「邪馬台国はどこですか?」のような珍説を得意とする作家なので、どこまでが事実でどこまでが虚実なのかはかなり曖昧ですから、自叙伝ではなく一つの物語として読むのが正解かな。


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タイトルに「作家になる方法」と書かれていますけど、作家になるためのノウハウのようなものは一切なく、主人公の伊瑠香統一郎(さすがのネーミング)が、17年かけて作家デビューするまでの話のため正確には作家になるまでの軌跡となります。

そのため、作家になるためのノウハウを求めている人にはあまりお勧めできせん。ただし、作中には伊瑠香統一郎が小説を書くために「アイデアメモを付け」「メモを分類する」流れが書かれているのでここは参考になると思います(分類するまでに紆余曲折ありますけど)。

努力しないで作家になる方法のポイント

(事実かはおていおいて)作中で伊瑠香統一郎は作家を志してから実際にデビューするまでに17年の年月を費やしています。それも子供の時からではなくて本格的に小説家を目指すようになったのが23歳のとき(漠然としたものは子供のころからあった)ですからかなり遅いといっていいと思います。

その間に小説を書くために仕事を転々とし、収入も不安定になり、クレジットカードのキャッシングを利用して凌ぐ日々を送っています。独り身ならまだしも、結婚をして子供のいる状態なので、これは完全に破綻状態です。

その苦悩は帯の後ろ側に
努力しないで作家になる方法

それでも小説家を諦めなかった理由がこれ(P.147)

僕は小説家を読むのも書くのも好きだから、好きなことを仕事にしたい、つまり楽をしたいのだ。
麻雀を何時間やっても辛くないように、小説が仕事になったら、毎日が楽しいだろうと思う。そのために僕はがんばっている。

※学生時代に麻雀に明け暮れる生活だったため、比較として書かれています。

伊瑠香統一郎は「小説が好き」だったから、17年もの間生活が苦しくても(酷すぎるが)、小説のネタになることをメモし、自らも時間を作って原稿を書き、様々な出版社に投稿し続けることができたのです。

そうすべては
好きだから続けられた
からなんですよね。

多分、伊瑠香統一郎が小説のためにやっていることが「努力」や「苦労」だと感じてしまうタイプの人はこの方法は難しいのかな、、なんて思ったりします。

まとめ的な

完全に書評ではなくなっている感がありますけど「努力しないで作家になる方法」を読んで一番に感じたのが、好きなことをやるのは苦労ではないという点。

これは他の仕事にも通じるし、特に最近(一部で)盛り上がっている「ブログ飯」「プロブロガー」云々あたりも通じることとがあって、ブログってツールですけどそこのまつわる色んなことを「好き」になり「楽しむ」ことができない人はブログって飯を食べたり、家族を養ったりはできないかなと。

もっとも伊瑠香統一郎さんの場合、家を守ってくれる奥さまの存在が非常に大きかったので、良きパートナー(仲間ともいう)も大事な要素だと思います(某鬼嫁とか…)。

自分も好きなことをやっているのが一番楽しいし、好きなことだけで家族を養えるステージに立てるようにしていきたいと思いつつ上手くいっていないところもあるので、もっとやえることをしっかりとやっていかないと駄目だな、、と思ったり思わなかったり^^

ってことでこの本を読んで思い出したのが件の「ブログ飯」といしたにさんの「ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である」の2冊。

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