2017年8月の読了数は11冊 光文社文庫
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2017年8月は光文社文庫のみを読むと決めて、結果としては11冊を読了。以前から割と読んでいる出版社だったこともあり、読み慣れた感がありましたね。
出版社縛りで読んでいると、やはり出版社ごとにカラーというかてーまというか、作品の方向性があるのがなんとなくわかってくるのでそれはそれで面白い経験です。
読み慣れた光文社文庫の作品群だったものの、残念ながら評価「5」を付けた作品はなく「4」が最高となってしまいました。評価は甘い自覚はありますけどその中でも飛び抜けたものがなく秀作が多かった印象です。
評価「4」でも印象的だったのは、知念実希人さんの「屋上のテロリスト」、櫛木理宇さんの「避雷針の夏」の2作品ですね。お二方とも別のシリーズを読んでいるのですが、シリーズとはまた違った内容の作品で幅の広さを感じさせてもらいました。
知念実希人さんの「屋上のテロリスト」は、日本が東西に分断されたパラレルワールドが舞台で、東西統一に向けて暗躍する女子高校生・沙希に主人公の酒井彰人が振り回される物語。心理的に欺く戦いや、軍事的な駆け引きに加えて恋愛も入ってくる内容と盛り沢山です。
とかくと色々と破綻した感がありますけど、知念実希人さんの丁寧な文章と、沙希のミステリアスさが相まって引き込まれます。
櫛木理宇さんの「避雷針の夏」は、睦間という田舎町が舞台で、田舎町らしい閉塞感のなかで起きる数々の事件を淡々と描いていますが、淡々としている分その怖さが感じられます。そして最後で読んだときの「避雷針」の意味は考えさせられるものがあります。
その他だと、愛する人を殺された悲しみを描いた2作品、新津きよみさんの「彼女の時効」、東野圭吾さんの「虚ろな十字架」も読み応え十分です。そして「もし自分だったら……」と考えるといたたまれない気持ちにもなります。
ダークな感じの作品が多かったですが、大崎梢さんの「だいじな本の見つけ方」は、本を愛する人たちの物語です、ほっこり系というか、温かい読了感がある作品でした。
そんなこんなで8月も月間10冊をクリア。この時点での年間読了数は98冊と、100冊目前(とか書いていますけど、9月も12冊読んでいるので簡単にクリア済み)です。
期間 : 2017年08月
読了数 : 11 冊 |
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誉田 哲也 / 光文社 (2017-08-08)
★★★★☆ 読了日:2017年8月31日
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東野 圭吾 / 光文社 (2017-05-11)
★★★★☆ 読了日:2017年8月28日
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緒川 怜 / 光文社 (2010-03-01)
★★★☆☆ 読了日:2017年8月25日
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新津 きよみ / 光文社 (2015-05-12)
★★★★☆ 読了日:2017年8月24日
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宮下 奈都 / 光文社 (2009-11-10)
★★★★☆ 読了日:2017年8月16日
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前川 裕 / 光文社 (2014-03-12)
★★★★☆ 読了日:2017年8月15日
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大崎 梢 / 光文社 (2017-04-11)
★★★★☆ 読了日:2017年8月10日
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柴田 よしき / 光文社 (2004-12-10)
★★★☆☆ 読了日:2017年8月9日
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櫛木 理宇 / 光文社 (2017-07-11)
★★★★☆ 読了日:2017年8月7日
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坂木 司 / 光文社 (2009-04-09)
★★★★☆ 読了日:2017年8月2日
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知念 実希人 / 光文社 (2017-04-11)
★★★★☆ 読了日:2017年8月1日
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