2017年3月の読了数は14冊 原麻希の新境地
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2017年3月の読了数は久しぶりに11冊超えの14冊。諸々あり(本業的に)読書時間が伸びていたこともありますが、読みやすいだけではなく引き込まれる作品が多かったのが読了数が伸びた要因だと思います。
その証左ではないですが、評価「5」をつけた作品が2つ。その他でももうひと押し--とくに後半の締め方--があれば評価を上げることができた「4.5」の作品も多くありました。
評価「5」を付けたのは三上延さんの「ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~」と吉川英梨さんの「警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 氷血」。いずれもシリーズものですがそれぞれいままでとは違った展開になっています。
「ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~」はある意味シリーズ完結ともいえる展開で、これまでの6作品に散りばめられていた「謎」を一気に回収しています。特に栞子さんと母(篠川智恵子)との確執の結末、恋人の五浦大輔との進展はファンとしては納得のものに。
あとがきに、、、を書くのはやめますが、サイドストーリーの展開もありそうなのでまだまだビブリア古書堂の事件手帖を楽しめそうです。
もう一つ「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 氷血」は展開はこれまでと似たところがありますが、原麻希の過去が明らかにされ、その過去において重要人物を自らの手で逮捕するなど、今まで以上にドラマチックで読むものを切り裂くような筆致になっていて、完全に「新境地を開いた」感があります。
原麻希シリーズとして、謎とされていた部分を開いたあとに何がくるのか次回作も非常に楽しみなところです。
桐野夏生さんの「だから荒野」は男性の自分が読むと、どうしても男性目線になって、女性の我儘が気になってしまう部分がありましたが、女性(奥さんをイメージ)して捕らえると「家庭」であったり「子育て」とか男性では感じられない部分もあり、痛いくらいに刺さるような印象がありました。
その辺の表現は桐野夏生さんらしいなと。
その他では佐藤青南さんの「白バイガール 幽霊ライダーを追え!」、田中啓文さんの「ストーミー・ガール: サキソフォンに棲む狐II」とか、藤堂比奈子シリーズ、天久鷹央の推理カルテシリーズなど読み応えたっぷりの作品が目白押しの3月でした。
振り返って月に14冊読むペースの生活は若干無理があったので(あくまでも本業が)、4月以降は無理しないで11冊ペースくらいでいけれいいな、、、、とは思っています。でも、本業がね(仕事的に不満はなく、ただただ忙しく動いている感じ)。
あと、これまでは気になった作品を順次手にしていましたが、読む作家さんが固定していることもあり、4月からは出版社縛りで読書をしていくことにしました。
手始めの4月は最初に手にした作品が中公文庫だったため、その流れで「中公文庫縛り」でいきます(最初からハードルが高めの出版社になったのはタイミングと)。
期間 : 2017年03月
読了数 : 14 冊 |
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知念 実希人 / 新潮社 (2017-03-01)
★★★★☆ 読了日:2017年3月31日
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吉川 英梨 / 宝島社 (2017-03-04)
★★★★★ 読了日:2017年3月30日
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田中 啓文 / 光文社 (2017-02-09)
★★★★☆ 読了日:2017年3月28日
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原田 マハ / 文藝春秋 (2016-11-10)
★★★★☆ 読了日:2017年3月24日
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高殿 円 / 早川書房 (2013-02-20)
★★★★☆ 読了日:2017年3月22日
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桐野 夏生 / 文藝春秋 (2016-11-10)
★★★★☆ 読了日:2017年3月18日
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吉川 英梨 / 講談社 (2016-09-15)
★★★★☆ 読了日:2017年3月17日
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知念 実希人 / 幻冬舎 (2016-06-23)
★★★★☆ 読了日:2017年3月14日
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内藤 了 / KADOKAWA/角川書店 (2015-08-25)
★★★★☆ 読了日:2017年3月10日
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真梨 幸子 / 講談社 (2015-11-13)
★★★☆☆ 読了日:2017年3月8日
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佐藤青南 / 実業之日本社 (2017-02-03)
★★★★☆ 読了日:2017年3月7日
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麻見 和史 / 講談社 (2016-11-15)
★★★★☆ 読了日:2017年3月4日
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七尾 与史 / PHP研究所 (2015-11-09)
★★★☆☆ 読了日:2017年3月3日
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三上 延 / KADOKAWA (2017-02-25)
★★★★★ 読了日:2017年3月1日
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