2016年11月の読了数は11冊 犬と猫
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本業が……とか言い続けている毎日ですが(ブログには書かないけど)、11月も気がついたら読了数は11冊と平均値をキープすることに成功。やっぱりまとまった通勤時間は必要だな^^
実は、2016年は1~3月、5月以外の7ヶ月が読了数11冊となり(6月以降6ヶ月間連続)、一つの目標としている10冊ではなくて、ここがひとつの目安になっている感はありますね。
そんな平均的な読了数だった11月ですが、評価「5」をつけた作品が2冊(結構久しぶりな気がする)。
1冊が知念実希人さんの「優しい死神の飼い方」、もう1冊は深町秋生さんの「猫に知られるなかれ」。
知念実希人さんの「優しい死神の飼い方」は、死神界から派遣(とう形の左遷?)されて地上のホスピスにやってきた死神のレオがホスピスに入院している患者の「未練」を断ち切り、地上界に残らず無事に旅立つことをサポートする物語です。
ただ面白いのは、レオはいわゆる「死神の姿」ではなく、その姿は「犬(ゴールデンレトリバー)」となっている点で、犬であるからこそできないことも多く、それをカバーするレオの活躍も見ものです(逆に犬だからという部分もありますけど……)。
単純は謎解きではなく、死と対面している人々の心の葛藤やそれをサポートする病院のスタッフとの心温まるハートウォーミングな物語でもあります。
もう一つ、深町秋生さんの「猫に知られるなかれ」は戦後の混沌とした日本が舞台で、復員してきて池袋のヤクザの用心棒に身を落としていた永倉一馬が日本再建のために設立された「CAT」に入り活躍する物語。
なにが正しくてなにが悪いのかもわからない混迷の時代で、だれが本当の見方なのかもわからない魑魅魍魎が跋扈する中、時に騙し、時に騙せれと日本という国を再建すべく表に裏に(というか裏の部分が多いか)、動き回る姿は男気を感じずにはいられません。
永倉一馬の短期的な行動は少し困りものですが、戦後の混乱期の裏側を感じることが出来る作品なことはまちがいありません。
その他では、櫛木理宇さんの「侵蝕 壊される家族の記録」もホラーとしての完成度の高い作品で完全に引き込まれましたね。ただ後半のところで葉月の正体に気がつく場面が今ひとつスムーズではなかったため、評価を「4」にしました。
ここがもっと違う形だったら……とは思います。
あと、石田衣良さんの「憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークXI」と松岡圭祐さんの「水鏡推理4 アノマリー」は流石の安定感で、いい意味で裏切られることはないのでシリーズのファンなら必読です。
さて、2016年もあと1ヶ月。
ここまで128冊を読了していて、12月次第では140冊も見えてきているし、年末に向けて読みたい本も数多く刊行されているので、ここを目標としていこうと思います。ちなみに2015年の読了数は149冊でした(よく読んだな)。
期間 : 2016年11月
読了数 : 11 冊 |
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松岡 圭祐 / 講談社 (2016-10-14)
★★★★☆ 読了日:2016年11月30日
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櫛木 理宇 / KADOKAWA/角川書店 (2016-06-18)
★★★★☆ 読了日:2016年11月28日
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田口 ランディ / 角川書店 (2013-10-25)
★★★☆☆ 読了日:2016年11月24日
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知念 実希人 / 新潮社 (2015-08-28)
★★★★☆ 読了日:2016年11月21日
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石田 衣良 / 文藝春秋 (2016-09-02)
★★★★☆ 読了日:2016年11月19日
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深町 秋生 / 角川春樹事務所 (2016-10)
★★★★★ 読了日:2016年11月16日
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鯨 統一郎 / 徳間書店 (2015-05-01)
★★★☆☆ 読了日:2016年11月11日
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辻村 深月 / 講談社 (2015-10-15)
★★★★☆ 読了日:2016年11月10日
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喜多 喜久 / 幻冬舎 (2015-05-13)
★★★★☆ 読了日:2016年11月9日
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吉川 英梨 / 幻冬舎 (2016-06-10)
★★★★☆ 読了日:2016年11月6日
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知念 実希人 / 光文社 (2016-05-12)
★★★★★ 読了日:2016年11月2日
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