2016年3月の読了数は13冊 秀作揃いの1ヶ月
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2016年3月もなんだかんだで13冊読了することができました。しかも評価で「3」をつけた作品が1つもなく、全てが評価「4」以上(といっても「5」は1冊)と秀作揃いとなっていました。
元々甘めの評価なのはわかっていますが、定番の作家さん以外も読んだ中で好評価の作品が並ぶのは嬉しいですし、それだけ充実した読書生活を送れたことになると思います。
13冊中唯一の評価「5」をつけたのは、松岡圭祐さんの「探偵の鑑定1」。
それぞれ別の作品として書かれていた「万能鑑定士Q」と「探偵の探偵」が同時に楽しめる作品ですから、面白くないわけはないと言える作品です。
それぞれ異なる世界観の作品を違和感なくつなげるあたりは松岡圭祐さんらしい巧さがありますし、凜田莉子(万能鑑定士Q)も紗崎玲奈(探偵の探偵)元の作品とは少し違った『顔』を出してくれる所も両作品を読んだ人にとっても嬉しいところでもあります。
その他もいい作品が多かったのは確かですが、ピックアップするとしたら恩田陸さんの「雪月花黙示録」、石田衣良さんの「水を抱く」の2作品。方向性はまったく違うもののどちらも「クセ」のある作品で好き嫌いがでやすいとは思いますが……
恩田陸さんの「雪月花黙示録」は近未来的の日本が舞台なんですが、刀を持った女子高生が登場したり、どこかで見たことがあるキザな男が出てきたりと、ある意味「やりたい放題」のぶっ飛んだ作品です(その他にも「これは……」という登場人物もいる)。
突っ込みどころもたくさんありますけど、純粋にエンターテイメント作品として楽しめた作品でした。
石田衣良さんの「水を抱く」は、不思議な女性「ナギ」と出会った主人公の伊藤俊也がナギに振り回されるものの、どこか離れがたい思いを抱きつつ「本当の愛」について突き進んでいきます。
純愛小説と銘打たれていますが、途中で野外プレイ(もちろん性的な)があったり、SMチックな話もあり、その部分だけを切り取ると「エロ小説」にも読めるため、嫌悪感を持つ人も多いかな、、、と感じる部分はあります(それも含めて人だとは思いますが……)。
最後に3月の新規開拓作品は知念実希人さんの「仮面病棟」。
サスペンスもので、まあまあ意外などんでん返しもあり、読み応えもありましたし、作者自身が医師というともあり、病院内の描写に臨場感があり、よりリアリティを感じされられました。
専門知識と小説というエンターテイメントのバランスを取るのは難しいとは思いますが、得意分野(本業ともいいが)を持っている人が、その知識を生かして作品を書くとやっぱりリアリティが違いますよね。
自分も本業がどんどん忙しくなっていて、読書の時間が少なくなっているイメージを持っていましたが、3月も13冊といいペースをキープできているので、バランスをしっかりと保つためにも月間10冊以上をキープできるように心掛けていこうかと思っています。
期間 : 2016年03月
読了数 : 13 冊 |
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松岡 圭祐 / 講談社 (2016-03-15)
★★★★★ 読了日:2016年3月30日
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喜多 喜久 / 新潮社 (2015-11-28)
★★★★☆ 読了日:2016年3月27日
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知念 実希人 / 実業之日本社 (2014-12-05)
★★★★☆ 読了日:2016年3月24日
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藤木 稟 / KADOKAWA/角川書店 (2016-02-25)
★★★★☆ 読了日:2016年3月24日
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五十嵐 貴久 / 光文社 (2015-12-08)
★★★★☆ 読了日:2016年3月19日
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石田 衣良 / 新潮社 (2016-01-28)
★★★★☆ 読了日:2016年3月18日
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恩田 陸 / KADOKAWA/角川書店 (2016-02-25)
★★★★☆ 読了日:2016年3月16日
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誉田 哲也 / 新潮社 (2016-02-27)
★★★★☆ 読了日:2016年3月14日
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原田 マハ / 河出書房新社 (2016-02-05)
★★★★☆ 読了日:2016年3月11日
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道尾 秀介 / 光文社 (2014-02-13)
★★★★☆ 読了日:2016年3月9日
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桐野 夏生 / 光文社 (2016-02-09)
★★★★☆ 読了日:2016年3月7日
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三崎 亜記 / 集英社 (2009-11-20)
★★★★☆ 読了日:2016年3月5日
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畠中 恵 / 新潮社 (2015-11-28)
★★★★☆ 読了日:2016年3月2日
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