2016年1月の読了数は13冊、考えさせられる作品が多かった
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2016年最初の読了数報告になりますが、お正月休みがあって多少伸び悩まむことを予想していたのですが、結果としては13冊と(自分としては)平均的な読了数をキープすることができました。
遅番シフトが発動し「朝活」ができるようになったことと、いい作品が多くてページをめくるスピードが早かったことが要因かなと思っています(いい作品でも確認しながら読む場合ペースは落ちますけど……)。
いい作品が、、、
と先に書いたとおり、今月は評価で「5」をつけた作品がなんと3冊!!
しっかりと確認はしていませんが、3冊に評価「5」がついたのは初めてじゃないかな。
その3冊は
・小池真理子さんの「沈黙の人」
・誉田哲也さんの「あなたが愛した記憶」
・原田マハさんの「生きるぼくら」
いずれも読み慣れた作家さんということもありますが、改めて振り返るとこ3冊とも「生きること(その中での死)」や「家族」といったものがテーマになっていますね。もちろん、方向性は各作品違っているますが。
小池真理子さんの「沈黙の人」は、離婚のため離れて暮らしていた父親の難病により言葉が話せなくなった中で再び時を共にすることになった主人公の怜子。看病の甲斐もなく父親は亡くなるが、残されたワープロに書かれていた文章を読み、父親の考えていたことをトレースする。
家族との確執、想い合った人との別れなど、これから先に自分も経験してくであろうことが、真摯な文章で綴られているため、多くのことを考えさせられる作品でした。
誉田哲也さんの「あなたが愛した記憶」は、設定が少しホラーな上に、誉田さん特有のハードな描写もあり、一瞬戸惑う部分があるのは事実ですが、根底に流れているのは「家族愛」だと感じました。
同じ状況になることはないですけど(設定的に)、そんな特殊な条件の中でも、愛する人のために出来るだけのことを精一杯やろうとする◎◎の行動は心を打たれます。ただこの作品は好き嫌いがでるかな。
原田マハさんの「生きるぼくら」は、いじめから引きこもりになった麻生人生が、ある日母親から「もう無理……」と放り投げられてしまい、仕方なく祖母の家に行き、そこで様々な人たちの助けをもらいながら成長していく物語。
祖母の認知症の発症や就職難民の問題など現代の病もありますが、基本線は真っ直ぐ過ぎるほどに真っ直ぐなストーリー。ここまで綺麗なのも原田マハさんらしくないとも言えますけど、その真っ直ぐさが最高に楽しい作品でした。
その他でも天野節子さんの「彷徨い人」や舞城王太郎さんの「ビッチマグネット」など読み応えのある作品も多くありました。ただ、長くなるので割愛。
また2016年は新しい作家さんの作品をより積極的に読もうと思っていて、1月は長沢樹さんの「消失グラデーション」を手にしました。
設定にちょっとひねり過ぎの印象はありますけど、登場人物のキャラクターや会話の内容、そしてテンポも割りと好きな方なので、続編もあるようなので読んでみようかと思っています。
そんなこんなで、2016年も読書生活(といっても通勤中に読むのが多いけど)を継続していきたいなと思っています。時間の活用の中に「書評を書く」を入れたいところですが……
期間 : 2016年01月
読了数 : 13 冊 |
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長沢 樹 / KADOKAWA/角川書店 (2014-02-25)
★★★★☆ 読了日:2016年1月30日
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六道 慧 / 光文社 (2015-09-09)
★★★☆☆ 読了日:2016年1月27日
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原田 マハ / 徳間書店 (2015-09-04)
★★★★★ 読了日:2016年1月26日
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誉田 哲也 / 集英社 (2015-11-20)
★★★★★ 読了日:2016年1月23日
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川上 未映子 / 講談社 (2014-10-15)
★★★☆☆ 読了日:2016年1月22日
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五十嵐 貴久 / 双葉社 (2013-11-14)
★★★★☆ 読了日:2016年1月20日
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黒岩 勉 , 東川 篤哉 / 小学館 (2014-11-06)
★★★★☆ 読了日:2016年1月19日
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小池 真理子 / 文藝春秋 (2015-05-08)
★★★★★ 読了日:2016年1月18日
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櫛木 理宇 / KADOKAWA/角川書店 (2014-07-25)
★★★★☆ 読了日:2016年1月15日
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舞城 王太郎 / 新潮社 (2014-08-28)
★★★★☆ 読了日:2016年1月13日
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濱 嘉之 / 講談社 (2015-05-15)
★★★★☆ 読了日:2016年1月13日
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天野 節子 / 幻冬舎 (2014-10-09)
★★★★☆ 読了日:2016年1月8日
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畠中 恵 / 新潮社 (2014-11-28)
★★★★☆ 読了日:2016年1月6日
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