2015年9月の読了数は11冊 百年法にはまった
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2015年9月はシルバーウィークがあったことと、山田宗樹さんの長編「百年法」をじっくりと読んでしまったこともあり、11冊止まりとなりました。
それなりの「数」も読んでいきたいとは思っていますけど、そのために長編を避けるのも変なので月間10冊ちょいで長編も読めたのはいい感じかなと思っています。
タイトルにも入れてしまいましたが、9月で評価が高かったのは山田宗樹さんの「百年法(上)(下)」。これまでも長編はいくつも読んでいますが、上下巻とも評価で「5」を付けたのはそれほど多くないような気が…
→基本評価は1冊読み終えたところで決めているので、作品トータルとしてよくても前半がだらけたり、後半尻すぼみになった場合はその巻の評価は下がりますよ。
そんなこんなの「百年法」ですが、舞台設定は2048年の近未来、状況は読んでからのお楽しみとしてキーワードとなるのは「ヒト不老化技術(human-ageless-virus inoculation:HAVI)」と「百年法(正式名称:生存制限法)」の2つ。
生存制限法はHAVIの治療を受けるかわりに適応されるもので、不老不死にはなるものの施術後100年経過した時点で強制的に死ななければ行けないというものになります。
この二律背反とも言える状況下において、政治的に動くもの、諦めるもの、HAVIを拒むもの、百年法を逃れようとするものなどなど、人々がなにを考え、そして生きることの意味を解いていくのが物語の骨格になっています。
設定もさすがですが、その中で動く人々の心情がうまく描かれているので、どんどん物語に引きこまれていきつつ、「もし自分だったらどうす?」と自分に問いかけながら読み進めることになり、色々と考えさせらる内容でもありました。
久しぶりに「これは読んでもらいたい」と思う小説です(長いけど…)。
その他では、真梨幸子さんの「鸚鵡楼の惨劇」、誉田哲也さんの「幸せの条件」、藤木凛さんの「バチカン奇跡調査官 独房の探偵」が評価「4」の中でも高めの作品になっています。
真梨幸子さんの「鸚鵡楼の惨劇」は真理幸子さんのイヤミスワールド全開のドロドロの内容で、誉田哲也さんの「幸せの条件」はさえないOLが長野の農村にバイオエタノール製造機を売り込みにいき、そこで農家の生活を知り、仕事に前向きなる内容と完全に真逆な感じですね(笑
「バチカン奇跡調査官 独房の探偵」はバチカン奇跡調査官のサイドストーリー的な短編集になっていて、シリーズのファンとしては楽しめました。
9月が終わった時点で、読了数は111冊といいペースで読めているので、最初にも少し書きましたが、冊数を追いかけるだけではなく、長編作品にも手を出すなど幅を広げていこうかなと思っています。でもきっと自分の趣味を優先するんでしょうけど^^
期間 : 2015年09月
読了数 : 11 冊 |
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六道 慧 / 光文社 (2014-09-11)
★★★★☆ 読了日:2015年9月30日
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西澤 保彦 / 中央公論新社 (2015-02-21)
★★★☆☆ 読了日:2015年9月29日
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安達瑶 / KADOKAWA/角川書店 (2015-09-24)
★★★☆☆ 読了日:2015年9月28日
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湊 かなえ / 新潮社 (2015-06-26)
★★★★☆ 読了日:2015年9月20日
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山田 宗樹 / KADOKAWA/角川書店 (2015-03-25)
★★★★★ 読了日:2015年9月18日
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山田 宗樹 / KADOKAWA/角川書店 (2015-03-25)
★★★★★ 読了日:2015年9月16日
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誉田 哲也 / 中央公論新社 (2015-08-22)
★★★★☆ 読了日:2015年9月13日
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櫛木 理宇 / 角川書店 (2013-04-25)
★★★★☆ 読了日:2015年9月10日
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東 直己 / 双葉社 (2015-08-06)
★★★★☆ 読了日:2015年9月7日
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真梨 幸子 / 小学館 (2015-07-07)
★★★★☆ 読了日:2015年9月3日
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藤木 稟 / KADOKAWA/角川書店 (2015-06-20)
★★★★☆ 読了日:2015年9月2日
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