2015年11月の読了数は13冊 帰ってきたリカ[リターン]
当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。
2015年11月も順調に読書を続けて、先月ほどではありませんが12冊読了することができました。実は最近は週末に自宅で読む時間も取れるようになってます^^
そんな11月の最大のトピックは、五十嵐貴久さんの「リターン」。この作品は2002年2月に刊行され、数多くの人に衝撃を与えた「リカ」の続編--その間の期間は11年!--となります。
「リターン」も前作同様にリカの一般常識では理解できない行動に圧倒されるものの、どこか[一途なもの]を感じさせられる内容になっていて、どんどん引きこまれていきます(まあ、やっていることはかなりグロいですが)。
前作を読んでいる人はもちろんですが「リターン」を先に読んで、時間軸的に遡る形で「リカ」を読むのも面白い読み方かなと思います。自分も一度は読んでいますが改めて読もうと思っていますし……
余談になりますが、2004年9月に「リカ」の感想を書いた時に、五十嵐貴久さん本人からコメントをいただくという経験をしていて、この辺から読書の楽しみとか、ブログの楽しみを一段と感じるようになったと記憶しています。
→http://wjw.boo.jp/blog/archives/000209.html
これだけで終わってもなんなので、その他で良かった作品を紹介。
この終わり方…な3作品
推理小説、探偵小説に代表される「謎を解いて明快な結末」になる作品が多い中、今月は「えっ、、、これで終了…」と感じた作品が3冊もありました。
読了の順番でいくと三崎亜記さんの「となり町戦争」、貫井徳郎さんの「微笑む人」、東山彰良さんの「ライフ・ゴーズ・オン」。
貫井徳郎さん以外ほぼ初読みの作家さんというのも面白いところですが、いずれも結末は曖昧というか「この後は読者次第」とバトンを渡されるような内容になっています。もちろん、作品の世界観や結末に至るまでの展開は各作品で大きく違ってはいますけど……
その他では…
その他では、喜多喜久さんの「化学探偵Mr.キュリー2」、大山敦子さんの「猫弁と少女探偵」とか、安達揺さんの「悪徳(ブラック)探偵」辺りはシリーズものとしての安定感もあり、楽しめた作品です(ここも3作品とも方向性が大きく違うな^^)。
今後の展開が気になるのが最近読むことが多くなっている六道慧さんの「七人の天使: 警察庁α特務班」。タイトルの通り個性のある7人の警察官が登場しますが、今作ではまだ紹介程度だったので次作も期待したいと思います。
最後にもう1つ、柚木麻子さんの「けむたい後輩」、途中栞子の理不尽さにイライラさせられますが、ラスト数ページで一気にひっくり返る様は圧巻でした。この作品は女性が読んだほうがより共感できる感じはありますね。
2015年もあと1ヶ月。
年末にかけて新作もどんどん刊行されていますし、まだまだ読みたい本もたくさんあるので、今のペースを維持しながら2015年を終われるようにしたいと思っています(終わりの話をするにはまだ早いか)。
期間 : 2015年11月
読了数 : 12 冊 |
|
大山 淳子 / 講談社 (2015-02-13)
★★★★☆ 読了日:2015年11月30日
|
|
濱 嘉之 / 文藝春秋 (2015-10-09)
★★★☆☆ 読了日:2015年11月27日
|
|
東山 彰良 / 双葉社 (2013-03-14)
★★★☆☆ 読了日:2015年11月25日
|
|
六道 慧 / 徳間書店 (2015-01-07)
★★★★☆ 読了日:2015年11月23日
|
|
貫井 徳郎 / 実業之日本社 (2015-10-03)
★★★★☆ 読了日:2015年11月19日
|
|
喜多 喜久 / 中央公論新社 (2014-07-23)
★★★★☆ 読了日:2015年11月17日
|
|
五十嵐 貴久 / 幻冬舎 (2015-11-06)
★★★★★ 読了日:2015年11月14日
|
|
柚木 麻子 / 幻冬舎 (2014-12-04)
★★★★☆ 読了日:2015年11月12日
|
|
帚木 蓬生 / 集英社 (2014-11-20)
★★★★☆ 読了日:2015年11月11日
|
|
三崎 亜記 / 集英社 (2006-12-20)
★★★★☆ 読了日:2015年11月6日
|
|
安達 瑶 / 実業之日本社 (2015-06-04)
★★★★☆ 読了日:2015年11月5日
|
|
米澤 穂信 / 新潮社 (2015-06-26)
★★★☆☆ 読了日:2015年11月2日
|
Sponsored Links