2015年2月の読了数は12冊 新しい出会いもあった
当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。
2月なので読了数が落ちるかと思ったのですが、読みやすく作品＆続きが気になって一気に読んだ作品もあり、12冊読み終えることができました（1月より多い^^）。
とはいっても、評価で「5」を付けたのは有川浩さんの「三匹のおっさん ふたたび」の1冊だけで、それ以外はほぼ「4」だったので秀作ぞろいの1ヶ月だったといっていいかな。
「三匹のおっさん ふたたび」は前作がドラマ化されていることもあり設定等々すでに頭に入っているし、有川ワールドも全開ですから、面白くないはずがないと、、、というハードルを軽くクリアしておっさんたちの活躍と家族、地域との接し方を描く辺りはさすがです。
お祭り復活の件では電車の中だったにもかかわらず思わず「うるっ」としましたよ（堪えましたけど）。
同様にシリーズ物では、田中啓文さんの「こなもん屋うま子 大阪グルメ総選挙」、岡崎琢磨さんの「珈琲店タレーランの事件簿 4 ブレイクは五種類のフレーバーで」は設定をうまく引き継ぎながらの展開で、ファンとしては嬉しい内容になっています。
厳密にはこなもん屋うま子はキャラ物で設定等々は作品ごとに変わっているため、純粋なシリーズ物とは言えないですけど、うま子のキャラクターをうまく活用しているので連続性があります。
今回で一番楽しみにしつつも、続きがないことを知っていてある種の寂しさを含みながら読んだのが、吉村達也さんの「魔界百物語2 京都魔王殿の謎」と「魔界百物語3 幻影城の奇術師」2冊（刊行からだいぶ経っていますがやっと読む気になれた）。
「魔界百物語」は京都を舞台に展開されていて、京都の歴史や陰陽道といった「裏側」も緻密に描かれている奥の深い作品でもあり、謎の人物（人なのかも不明）QAZと氷室想介との対決という視点もあり、読み応え十分な作品です。
その題名の通り「100話」を目指して構想されていたものの、作者の吉村達也さんが逝去してしまったため、3巻で終わってしまいました。これからというところだったのでとても残念です。
今月は別れもあれば新しい出会いもあって、それが垣谷美雨さんと道尾秀介さんのお二人。垣谷美雨さんは偶然の出会いで、道尾秀介さんは以前から気になっていて「ついに」という感じで読ませてもらいました。
垣谷美雨さんの「リセット」と「夫のカノジョ」は登場人物は違うものの、過去に戻ったり、入れ替わったりとタイトルからは想像もできなかったSF・ファンタジーの世界が広がります。そしてその中で「生きること」「本当の自分とは？」といった「今」を考えさせられる内容になっています。
一方道尾秀介さんの「ラットマン」は伏線の張り方も叙述トリックも見事で、王道のミステリー作品という印象ですね。もちろんミステリーのトリックの部分だけではなく人の優しさや家族を大事に思う気持ちも込められています。
今年に入って届いた本棚もすでに溢れている状況で、すでに「整理しなくては…」モードになっていますけど、ペースを落とさずに読んでいきたいと思っています。
|
期間 ： 2015年02月
読了数 ： 12 冊 |
|
 |
万城目 学 / 集英社 (2013-12-13)
★★★★☆ 読了日：2015年2月27日
|
 |
道尾 秀介 / 光文社 (2010-07-08)
★★★★☆ 読了日：2015年2月23日
|
 |
誉田 哲也 / 中央公論新社 (2014-12-20)
★★★★☆ 読了日：2015年2月21日
|
 |
垣谷 美雨 / 双葉社 (2013-10-01)
★★★★☆ 読了日：2015年2月20日
|
 |
西澤 保彦 / 東京創元社 (2014-06-21)
★★★☆☆ 読了日：2015年2月19日
|
 |
吉村 達也 / 角川書店 (2013-07-25)
★★★★☆ 読了日：2015年2月17日
|
 |
吉村 達也 / 角川書店 (2013-06-21)
★★★★☆ 読了日：2015年2月12日
|
 |
岡崎 琢磨 / 宝島社 (2015-02-05)
★★★★☆ 読了日：2015年2月10日
|
 |
垣谷 美雨 / 双葉社 (2010-12-15)
★★★★☆ 読了日：2015年2月7日
|
 |
田中 啓文 / 実業之日本社 (2014-10-03)
★★★★☆ 読了日：2015年2月6日
|
 |
大塚 英志 / KADOKAWA/角川書店 (2014-08-29)
★★★☆☆ 読了日：2015年2月5日
|
 |
有川 浩 / 新潮社 (2015-01-28)
★★★★★ 読了日：2015年2月4日
|
Sponsored Links
