2015年8月の読了数は11冊+1冊 シリーズ系が多かった
8月は夏休みがあり、電車に乗る時間が少なかったのはもちろん、意外と家のことをやっていて読書の時間が少なかった影響で、小説が11冊、ビジネス書が1冊の合計11冊となりました。
なんとか最低目標の11冊はクリアできましたけど、予想以上に休みの時に本が読めなかったのが反省点で、電車移動以外でも読める環境を作ったほうがいいかなと本気で考えています-読みきりたかった本が数冊残りました-
そんな8月ですが振り返ってみると評価で「5」をつけた作品は再び0と、7月の盛り上がりがウソのような結果になっています。この結果は良くも悪くもシリーズものの作品が多くあったため、安定感がありすぎたことも一つの要因かなと思います(11冊中6冊がシリーズもの)。
同じ評価「4」でも割と高めなほうなのが原田マハさんの「ジヴェルニーの食卓」、海堂尊さんの「カレイドスコープの箱庭」、麻耶雄嵩さんの「神様ゲーム」の3冊かな。
原田マハさんの「ジヴェルニーの食卓」はマティス、ピカソといった印象派の作家たちが登場する-必ずしも評価を得られていた時代でもない-4つの物語です。
作品に向う真摯な態度と葛藤が丁寧に綴られていますし、彼らを支える回りの人物たちの表情、感情もよく伝わってきます。美術的な知識は殆ど無いと入ってよいですが、仕事にむかう姿勢や家族への思いやりなど考えさせられる作品でした。
海堂尊さんの「カレイドスコープの箱庭」はチームバチスタから始まる「田口&白鳥コンビ」が登場する物語です。主となる事件「検体取り違え事件」の展開と結末も驚きますが、これまでのシリーズで中心となった人物たちもどんどん登場してきて、さながら「同窓会」の雰囲気になるのも作品のファンとしては嬉しい展開でした。
本題とはズレますが、巻末にある作品相関図、年表はファンなら必見です。
麻耶雄嵩さんの「神様ゲーム」は、猫の殺害事件が多発していることを受けて私設探偵団を結成していた主人公の芳雄が事件解決に行動を起こすことから始まりますが、そこに「自分は神様で何でも知っている」という鈴木という転校生が絡んできて方向性はSF風に進んでいきます。
そして芳雄は神様の鈴木くんに「猫殺しの犯人を教えて欲しい…」とお願いをして、、、とここからはネタバレになるので書きませんけど、麻耶雄嵩さんらしい不思議な設定とラストの大どんでん返しは流石の一言で、正直最後の数ページは2度みならず3度見はしました(笑
シリーズものが多くて、、、
とか書いていますけど、大山敦子さんの「猫弁と指輪物語」、七尾与史さんの「山手探偵3:回る各駅停車と消えた妖精の謎」の2作品も安定の面白さとほっとする作品なので、本格ミステリーとかイヤミスの毒気に当たったときにはお薦めです。
そうだ、+1冊はビジネス書で三木雄信さんの「世界のトップを10秒で納得させる資料の法則」
自分がこれから(社内的な)プレゼンをする機会には活用したい部分も多くて、プレゼンをする人はもちろんですが、回りから「説明が下手」とかよく言われしまう人も読んでおくといいと思います。
期間 : 2015年08月
読了数 : 12 冊 |
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三木 雄信 / 東洋経済新報社 (2015-05-01)
★★★★☆ 読了日:2015年8月29日
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麻耶 雄嵩 / 講談社 (2012-05-08)
★★★★☆ 読了日:2015年8月27日
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上甲 宣之 / 宝島社 (2015-06-04)
★★★☆☆ 読了日:2015年8月27日
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恩田 陸 / 新潮社 (2015-04-30)
★★★★☆ 読了日:2015年8月21日
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石田 衣良 / 文藝春秋 (2015-02-06)
★★★★☆ 読了日:2015年8月19日
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七尾 与史 / ポプラ社 (2014-06-05)
★★★☆☆ 読了日:2015年8月19日
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小川 一水 / 新潮社 (2014-10-28)
★★★☆☆ 読了日:2015年8月14日
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六道 慧 / 光文社 (2014-07-10)
★★★★☆ 読了日:2015年8月12日
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海堂 尊 / 宝島社 (2015-07-04)
★★★★☆ 読了日:2015年8月10日
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大山 淳子 / 講談社 (2014-06-13)
★★★★☆ 読了日:2015年8月7日
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川上 未映子 / 講談社 (2012-05-15)
★★★☆☆ 読了日:2015年8月5日
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原田 マハ / 集英社 (2015-06-25)
★★★★☆ 読了日:2015年8月4日
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