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2014年9月の読了数は15冊、2日に1冊のペースか

2014-10-04[読書2014年に読んだ本

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9月は週中の休みが2週連続であって(3連休にならない週があるのが残念)休みが割りと多い月ですが、仕事の関係でその分土曜日出勤もあったためトータルの稼動日は多かったのが読了数が多かった最大の要因かな。
2014年9月の読了数は15冊
日数以外にもライト(ページ数が少ないとか、内容的にさらっと読めるとか)なものが多かったような気もしています。ただこれは読了数を伸ばすために意図したものというよりも、たまたまな感じはありますね(気分という話もあるけど)。


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ここ2ヶ月ほど低評価が続いていたような気がしますが、9月に関しては評価で「5」をつけたのが2冊ありました。
その2冊は石田衣良さんの「キング誕生/池袋ウエストゲートパーク青春編」と原田マハさんの「風のマジム」です。

「キング誕生/池袋ウエストゲートパーク青春編」は、そのタイトルの通り池袋ウエストゲートパーク(通称IWGP)の最新作で、しかもエピソード0的な作品のため、池袋ウエストゲートパークを読んでいない人にとってはそれほど思い入れがなく、ピンと来ない部分もあると思いますけど、ドラマに始まり池袋ウエストゲートパークのファンの自分にとってこのキング誕生の成り行きはとても楽しめた作品です。
キング誕生/池袋ウエストゲートパーク青春編

池袋ウエストゲートパークはシリーズとしては古くからある作品ですが(確認したら1998年がスタートらしい)、この「キング誕生/池袋ウエストゲートパーク青春編」を読んだ人が初期作品に興味を持つきっかけにもなりそうな予感はあります。

もう一つ、原田マハさんの「風のマジム」は、沖縄のサトウキビを使ってオリジナルのラムを作ろうと奮闘する女性の物語。
原田マハさんらしい実直で前しか見えない女性の清々しさと大人社会のダークな部分のコントラストが上手く描かれていて、何かを始めるときの辛さとそれを達成したときの爽快感を疑似体験できる作品になっています。
風のマジム

ストーリーとしての真新しさはないですが、原田マハの描写の上手さと沖縄という立地、そして(あくまでも個人的なことですが)自分の環境の変化のタイミングと相まってかなり感情移入したため、好評かとなっています。

その他では、アンソロジーとなる「警官の貌」は、よく読む作家さんの短編を読むことができたのと、普段あまり読まない作家さんの作品も読めたことで自分の守備範囲(言い方違うな)が広がったように感じました(もちろん、内容も良かったですよ)。
警官の貌

あとは、、、
安達千夏さんの「ちりかんすずらん」ではほっこりとした気分になり、田中啓文さんの「オニマル 異界犯罪捜査班 鬼刑事VS殺人鬼」で鬼の弱さを感じ(これは連作なんですよ)、桜庭一樹さんの「ブルースカイ」で異次元の世界に旅をしたり(一応SF作品です)、吉村善彦さんの「ビア・ボーイ」でビジネスマンの喜びを知ったり(缶ビールを売るセールスマンの物語)と秀作に恵まれた月でもありました。
IMGP2646

振り返ってみると、普段あまり読まない作家さんの作品も増えてきて、やっぱり読書は「出会い」が面白いのだなと気付かされます。

ということで、9月終了時点での読了数は125冊。

小説に関しては結構いいペースできているし、諸々環境の変化もあるので、小説以外にビジネス書も月に1冊くらいは読んでいこうかなと思ったりもしています。

期間 : 2014年09月
読了数 : 15 冊
風のマジム (講談社文庫)
原田 マハ / 講談社 (2014-08-12)
★★★★★ 読了日:2014年9月29日
警官の貌 (双葉文庫)
今野 敏 , 誉田 哲也 / 双葉社 (2014-03-13)
★★★★☆ 読了日:2014年9月27日
ファントムの夜明け (幻冬舎文庫)
浦賀 和宏 / 幻冬舎 (2005-03)
★★★☆☆ 読了日:2014年9月25日
ビア・ボーイ (PHP文芸文庫)
吉村 喜彦 / PHP研究所 (2011-05-18)
★★★★☆ 読了日:2014年9月24日
クロク、ヌレ! (講談社文庫)
真梨 幸子 / 講談社 (2012-10-16)
★★★☆☆ 読了日:2014年9月24日
キング誕生 池袋ウエストゲートパーク青春篇 (文春文庫)
石田 衣良 / 文藝春秋 (2014-09-02)
★★★★★ 読了日:2014年9月20日
ブルースカイ (文春文庫)
桜庭 一樹 / 文藝春秋 (2012-05-10)
★★★★☆ 読了日:2014年9月19日
オニマル 異界犯罪捜査班 鬼刑事VS殺人鬼 (角川ホラー文庫)
田中 啓文 / KADOKAWA/角川書店 (2014-06-20)
★★★★☆ 読了日:2014年9月18日
ご依頼は真昼のバーへ    Barホロウの事件帳 (角川文庫)
加藤 実秋 / 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-10-25)
★★★☆☆ 読了日:2014年9月16日
ちりかんすずらん (祥伝社文庫)
安達 千夏 / 祥伝社 (2012-09-01)
★★★★☆ 読了日:2014年9月11日
攪乱者 (実業之日本社文庫)
石持 浅海 / 実業之日本社 (2013-12-05)
★★★☆☆ 読了日:2014年9月10日
警視庁公安部・青山望 濁流資金 (文春文庫)
濱 嘉之 / 文藝春秋 (2014-09-02)
★★★☆☆ 読了日:2014年9月8日
殺さずに済ませたい (徳間文庫)
大石 圭 / 徳間書店 (2013-09-06)
★★★☆☆ 読了日:2014年9月5日
ぬるい毒 (新潮文庫)
本谷 有希子 / 新潮社 (2014-02-28)
★★★☆☆ 読了日:2014年9月3日
水底フェスタ (文春文庫)
辻村 深月 / 文藝春秋 (2014-08-06)
★★★☆☆ 読了日:2014年9月2日

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