日本HP 昭島工場に潜入してきました
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先日(2011年9月9日)、日本HPさんとバリューコマースさんのご好意によって、東京都昭島市にある日本HPの昭島工場に潜入して、法人向けノートパソコンなどの製造工程を見学させてもらいました。
日本HPでは以前からデスクトップPCの一部を東京昭島事業所で生産していましたが、それに加えて2011年8月8日(妙にリアルな情報)から法人向けノートパソコンも生産を開始しています。
法人向けノートパソコンのMADE IN TOKYOのロゴはこれ(写真はHP ProBook 5330m)
HP2011年春モデルで登場した、Pavilion Desktop PC HPEシリーズにも「東京生産」のステッカーが貼ってあります。
参考:HP2011年春モデル「Pavilion Desktop PC HPEシリーズ」レポート
お楽しみの工場潜入
<前提>
日本HP昭島工場はパソコンを生産しているといっても、主な作業はオーダーに多じてパーツをピックアップし組み立て(アッセンブリー)、動作検証を行なうことなっています。したがって、ここでCPUやメモリ、ハードディスクなどの精密機器は製造していないため、シルシルミシルでみるようなハイテクマシンを工場で見ることはできません^^
実際、日本HPの昭島工場はパーツのピックアップアップから組み立て、その他の検査もそのほとんどが人の手によって行われていて、機械(もしくはプログラム)が行なうのは時間がかかってします連続動作検証と梱包のテープ止め(笑)くらいになっています。
その辺も踏まえて流れを見ていきたいと思います。
日本HPのパソコンは店頭以外はすべてBTO(受注生産)になっているため、オーダーにあったパーツをピックアップしてからアッセンブリーの工程へと流していきます(台数を失念しましたが、ほとんどが1台口だそうです)
この後の工程へも続いていくことですが、この時点で各パーツのシリアルナンバーが管理されていて、パーツの付け間違えなどがあればすぐにわかるようになっているそうです。
今回はノートパソコンの組み立てを行なっていますが、昭島工場のアッセンブリーのラインはフレキシブルな対応ができるようになっていて、ここでデスクトップパソコンの組み立ても行えるそうです。
組み立てが終わったパソコンは初期動作検証に回せれ、組み立てられた各パーツが正常に動作しているかを確認します。
写真で、モニターがあるのがわかると思いますが、これはデスクトップパソコンの検証を行なう時に使用されるものです。
初期動作検証が終わったパソコンは次に連続動作検証という、長期間(ノートパソコンで約6時間!)の動作を行い正常に動作するかをチェックします。
ラックにパソコンが置かれているだけのように見えますが、画面は常に動き続けています。
連続動作検証が終わった後は、ソフトウエアインストールの作業に入りますが、ここではオーダーのあったソフトウエア(主にオフィス系)だけではなく、プリンターなどの一般的によく使用される周辺機器も正常に動作するか確認しているそうです。
もちろん全部ってことはないので、機械と機械の相性チェックではなくデバイスがしっかりと動くかを見ているという感じですね。
すべての検査に合格したパソコンは梱包し、工場内のリフトを使って1階に下ろされ、そこからトラックでオーダーされた人のところに発送されます。
これが最初に書いた梱包のテープ止めの機械。箱の蓋を閉じてローラーの上を転がしていくとテープが自動的に貼られていく仕組みになっています(動画で撮ったのですが顔が見えてしまっているため、分割で^^)。
HPでは特製のダンボール製パレットを使っているそうです。ある意味エコ。
あっ、、、ここにきて大事な事を書き忘れていました。
日本HPの昭島工場は3階建てになっていて、各メーカーから取り寄せたパーツが3階に集めれ、必要なパーツを2階に下ろして組み立てを行い、梱包後1階に下ろして車で発送する流れになっています。
以前行ったEIZOの工場でも同じような導線で商品を流していましたから、やっぱり効率のいい方法なんでしょうね。
参考:EIZO工場見学
梱包して終わりではなくて、梱包後のパソコンからランダムに抜き取り、再々検査ともいえる「抜き取り検査」を行っているそうです。状況によっても違うようですが概ね4%程度が抜き取り検査の対象になっているそうです。
振動検査は日本HP独自の検査で、梱包された状態でトラック輸送1,000Kmを疑似体験させて中のパソコンに問題が生じないかチェックしているそうです(この検査で不具合がでたことはないそうです)
日本HPの昭島工場を見学した感想
さすが「東京生産」というような驚きはありませんでしたが(他社を見たことがあるのが一番の要因ですが)、機械だけに頼らず人の手を多く入れて作業している点、そしてその作業をしている人の動きも「機敏」かつ「丁寧」だったことにとても好感が持てました。
パソコンってパーツを集めればいいというものでもなく、組み立ても非常に重要な要素になっていますから、(いい意味で)サプライズはなくても、しっかりと丁寧に作ること、そして何重にもチェックを入れることはやっぱり大事なんですよね。
なんか変なまとめになっていますが、遅い時間にもかかわらず丁寧に説明をしてくださった日本HPの皆様ありがとうございました。
東京生産を行っている日本HPのパソコンはこの辺
【個人向けデスクトップ】
HP Pavilion Desktop PC h8シリーズ
HP Pavilion Desktop PC s5シリーズ
HP Pavilion Desktop PC p7シリーズ
【法人向けノートパソコン】
HP ProBook 6560b
HP EliteBook 2560p
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