2012年版ウイルス対策ソフト比較
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ノートンブロガーイベントに参加して最新版のノートンインターネットセキュリティ2012の説明を聞いてきたことは以前レポートしています。イベントに刺激される形で最近のウイルス対策ソフトがどうなっているのかちょっと調べてみました。
写真の少ないエントリーなので、トップはカスペルスキーに頼ってみました^^
以前だとウイルス対策ソフトは表面上はそんなに大きな差はなく、インストールしてみないと差を実感するのは難しかったのですが、2012年版については各社の方向性が大きく見える結果になっています。
各社とも製品ラインアップは複数ありますが、一番の売れ筋と思われる製品をピックアップして比較しました。で、選択したものは以下の４製品
ノートン インターネット セキュリティ 2012
ウイルスバスター2012 クラウド
マカフィー オール アクセス 2012
カスペルスキー 2012 マルチプラットフォーム セキュリティ
基本的なウイルス対策（ファイアーウォール、閲覧サイトの安全性の確認、ダウンロードファイルの安全性の確認、迷惑メール対策など）は各社言い方を含めて若干の差はありますが、使用上で大きな差がでるとは思えないので、それ以外で気になった部分の比較を中心に行いたいと思います。
＜念のため＞
ウイルス対策のテクノロジー、ノウハウは各社それぞれ違っているため、まとめてしまうことは失礼なのですが、見えない世界の戦いになっているため、今回は割愛して見えるところの差を比較することにしています。
比較したのは以下の３つ＋価格
マルチプラットフォーム（Mac）対応
マルチプラットフォーム対応というのは、１つのライセンスで複数のデバイスにインストールできるかどうかを示しているもので、対応状況は以下のようになっています（製品名が長いため、省略してあります)。
| マルチプラットフォーム対応 | 備考 | |
| ノートン | × | Macは不可 |
| ウイルスバスター | △ | Androidは不可 |
| マカフィー | ◎ | 無制限※ |
| カスペルスキー | ◎ | 3台まで |
※マカフィーはライセンスが１ユーザーとなっていて、同じ人が使う場合はデバイスの数を限定していないので、無制限と表記しています。
マルチプラットフォームなので、Windowsだけしか対応していないノートンは「×」、WindowsとMacには対応しているものの、Androidに対応していないウイルスバスターは「△」になっています。
Android対応
マルチプラットフォームのところで結果は明快になっていますが、非対応の２製品も代替案があるので改めて確認してみます。なお、iPhone、iPadに関してはどの製品も対応していませんでした。
| Android対応 | 備考 | |
| ノートン | △ | 別ソフトで対応 |
| ウイルスバスター | △ | 別ソフトで対応 |
| マカフィー | ◎ | |
| カスペルスキー | ◎ | パソコンを含め3台まで |
元々のウイルス対策ソフトではAndroid対応していないノートンとウイルスバスターですが、ノートンは「ノートン モバイル セキュリティ」、ウイルスバスターは「ウイルスバスター モバイル for Android」という別製品で対応しています。
オンラインストレージの有無
| オンラインストレージの有無 | 備考 | |
| ノートン | △ | ノートン 360では対応 |
| ウイルスバスター | △ | SafeSyncで対応 |
| マカフィー | ◎ | 2GB |
| カスペルスキー | × | 非対応 |
４製品の中で、オンラインストレージを搭載しているのは、マカフィーだけで、ノートンもウイルスバスターもカスペルスキーも標準では非対応となっています。
ただし、ノートンは上位バージョンの「ノートン 360 バージョン 5.0」がオンラインストレージを搭載していますし、ウイルスバスターはオンラインストレージ専用の「トレンドマイクロ オンラインストレージ SafeSync」を用意しています。
差があるのため比較に出しましたが、2GB程度のストレージでは心許ないのは確かですから、オンラインストレージが必要であれば別途契約をするほうが現実的だといえます。そういった意味ではウイルスバスターの対応がもっとも現実的だともいえます（カスペルスキーも同じか）。
価格
性能の違いを見てきましたが、やっぱり気になるのは価格ですよね、、、ということで各製品のダウンロード版の金額を契約年数別で見てみます。
※価格は各メーカーのオンライショップでの価格です。
※店頭で購入できるパッケージ版と価格が違います。
| 1年契約 | 2年契約 | 3年契約 | |
| ノートン | 6,480円 | 11,980円 | 17,580円 |
| ウイルスバスター | 4,980円 | 5,980円 | 11,800円 |
| マカフィー | 8,995円 | 設定なし | 設定なし |
| カスペルスキー | 6,279円 | 11,025円 | 設定なし |
＜参考＞
ノートン モバイル セキュリティ・・・・・・2,980円
ウイルスバスター モバイル for Android・・・2,980円
最安値は、ウイルスバスターの4,980円か、、、
Android対応していないとはいってもウイルス対策は問題なくやってくれているので、コストパフォーマンスは一番という感じですね（Android対応を足しても7,960円でマカフィーより割安）。
マカフィーは若干割高な感じがありますが、マルチプラットフォーム対応でインストールできるデバイスに制限がないので、パソコンを3台以上にAndroid端末も所有している人なら費用対効果は高いと言えます。
最終的にどれが一番いいのか？
価格のところでも書いていますが、Android端末を持っていなくてコストパフォーマンスを重視するならウイルスバスターが安価で一番いいと思います。
逆にAndroid端末を持っているのであれば、カスペルスキーが浮上、しかしパソコンを複数台（具体的には3台以上）持っているのであれば、カスペルスキーでは賄い切れないためマカフィーを導入するのが一番になります。
ん、、、、、ノートンの出番がない^^
ウイルス対策のベースをチェックしていないためこの結果ですが、他社がマルチプラットフォームやMacとの連携で押してきている中ノートンは（最も被害の大きい）Windows端末に特化している分ウイルス対策の精度は高くなっている思います。
なので、WindowsオンリーでAndroid端末も持っていなくて、ウイルス感染の脅威をもの凄く感じている人はノートンを選択するのもありだと思います（ノートンのクラウド技術は凄いと素直に感じましたし）。
今回全く比較していない各製品のウイルス対策については、各メーカーのサイトで詳細をチェックしてみてください。
ノートン インターネット セキュリティ 2012
ウイルスバスター2012 クラウド
マカフィーインターネットセキュリティ2012
カスペルスキー 2012 マルチプラットフォーム セキュリティ
また、各製品とも試用版があるで、挙動が心配な方はまず試用版をダウンロードして動作確認を行ってみるのもいいかと思います。
ノートン
マカフィー
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