吉野家「百年変わらぬ伝統のうまさ」牛鍋丼試食会 レポート
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ちょっと遅くなった、、、、というか牛鍋丼の発売が9月7日だったので、完全に乗り遅れてますが、2010年9月2日(木)に開催された、「百年変わらぬ伝統のうまさ」牛鍋丼試食会に参加したのでレポートしたいと思います。
試食会とはなっていますが、試食前には社長のご挨拶、吉野家の歴史、開発秘話と中々盛り沢山の内容でした。
安部社長のご挨拶
イベント中のエントリーにも書きましたが、今回のイベントでの最初のサプライズが吉野家の安部社長の登場です。
同じ日に同じ場所で記者会見をしたとはいっても、ブロガーのために時間を割いてくれたのにはホント驚きました。
牛鍋丼開発について熱く語っていただいたのは良かったんですけど、続いて話をしてくれる内容と結構重複していたため、担当の方々の顔がちょっと青くなっていました(笑
吉野家の歴史
イベントのはじめは、企画担当の中木さんによる「吉野家の歴史」の紹介です。
吉野家の店舗拡充のペースなどいわゆる沿革をお話しいただいたのですが、ここは吉野家のWebサイトにも詳しく書いてあるので、割愛させていただきます(すいません
参考ページ:吉野家の歴史
ただ、、、、吉野家が1980年に会社更生法を適応される自体に陥ったことを包み隠さず話をしてくれたのには、イベントに対する真摯な態度が見られて好感をもちました。
吉野家の原点は中央区日本橋にあった魚市場&築地
牛鍋丼の開発秘話
続いて、開発担当の菅原さんから、牛鍋丼の開発秘話を聞かせていただきました。
牛鍋というのは、牛肉や野菜、豆腐などをしょうゆベースの甘辛たれで煮込んで食べる日本料理で、その牛鍋の具をご飯に乗せて食べるのが、吉野家が最初にお店をだした魚市場で好まれた食べ方。
したがって、
牛鍋丼は創業当時の味を再現した商品
コンセプトは明快でも、開発にはかなりの苦労あったようで、お話しいただいたいくつかのポイントを箇条書きで・・・
・牛鍋は煮込んでいくと味が変化してしまう
・店頭でサービスをするときの「オペレーション」まで考慮する必要がある
→全国統一で同じ味を提供しなければいけない
・販売価格が決まっている(280円)ので、コスト計算、調達の安定性も重要
・白滝を使用したが、水分がでてタレを薄めてしまう
→白滝の水分量を計算してタレを濃くした
たぶん他にも沢山あったと思いますが、それらをクリアして牛鍋丼の販売に漕ぎつけたのだと思います。
ちなみに、開発担当の菅原さんは、開発中に約2000杯の牛鍋丼を食べたそうです(期間は100日)。
牛鍋丼は専用どんぶり
あと何気ない所なんですが、牛鍋丼は具材の違いから牛丼の並丼よりもほんの僅かですが小さい専用どんぶりで提供されます。
このどんぶりも紆余曲折があって、次のような進化を遂げています。
1、並丼と同じ大きさの白いどんぶり
2、並丼よりも口径を小さくした白いどんぶり
3、口径は小さいまま、牛丼と同じ柄のどんぶり
4、縁の模様を無くて、白くしたどんぶり(これが最終形
何気ない事ですが、コストとオペレーションのバランスを取りながら開発していったのが伺えます。
わかりにくいですが、右がちょっと薄くなっています
模様のありとなし
どんぶり勢揃い
やっと牛鍋丼試食
試食会前の楽しくも辛い(笑)お話の時間も終わりやっと牛鍋丼の試食にはいります。
ちなみに、牛鍋丼を作っているのは吉野家の社員食堂なんですが、マックと違って擬似店舗にはなっておらず、一般的な社員食堂の厨房なので、ちょっと作りにくそうでした。
牛肉と白滝の絡み具合もよく、一切れのった豆腐がアクセントになっているのが特長ですね。
実際に食べてみると・・・
見た目も美味しそうだし、白滝の「照り」もいい感じなんですが、どうも牛肉の味の染みこみ具合が今ひとつで、逆に白滝の味の濃かったので、ちょっとバランスが悪い感じがしました。
途中で卵をかけて食べると味の濃さがいくらか緩和されてバランスが取れるようになりましたが、卵はオプションなので、トータルでは濃いめの味になっています。
担当者とのディスカッション
試食会のあとは、実際に牛鍋丼を作っていくれたスタッフの方と、企画担当の中木さんが席にきてディスカッションを行いました。
この中では「牛鍋丼は白滝の味が濃い」とか「吉野家としては男性をターゲットにするのは変わりないのか」とか「牛鍋丼の280円は安すぎでブランドイメージを崩す」など、ちょっと意地悪な質問もしてみましたが、真摯に対応していただけました。
やっぱり、企画担当や実際に仕事をしている人と話をすると、理解度が一層深まりますね。
ちょっとプレミアムなお土産
イベントの終わりに「111周年記念の有田焼の丼」をいただきました。
これで家でも吉野家気分で牛丼が食べられます(笑
最後に、牛鍋丼だけではなく企業としての姿勢をしっかりとみせてくださった吉野家の社員の皆様、そしてイベントを企画してくださったアジャイルメディアネットワークのみなさま、ありがとうございます。
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