富士通が主催する最大のイベント「富士通フォーラム2014」で近未来のICTソリューションを体験してきた!!
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いつもお世話になっているアジャイルメディア・ネットワークにお声がけをいただき、東京国際フォーラム2014年5月15日(木)、16日(金)に開催される「富士通フォーム2014」のプレオープンにプレス対応で参加してきました!!
富士通株式会社というと、一般の感覚だと「パソコンや携帯(=ユビキタスソリューション)」の印象が強いと思いますが、実は売り上げの6割強をテクノロジーソリューションが締める、ITソリューションの会社なんですよね。
そんな会社が主催している「富士通フォーラム2014」の今回のテーマはHuman Centric Innovation(ヒューマンセントリックスイノベーション)で、その中で重要な経営資源と提示されているのが「人」「情報」「インフラ」の3つ。
仕事柄IT系の大型イベントにも参加することが多くあるのですが、テクノロジーを全面に出すことはあっても「人」を全面に出すのは珍しいというか、今後の流れとしてはやはりこっちに向かっていくのかなというのが正直な印象です。
フォーラム内は「ソーシャルイノベーション」「ビジネスイノベーション」「イノベーションを支えるICT」の3つのテーマによって分かれていて、全部で72個の展示ブースがありますが、今回は時間の関係もあり7つの展示ブースを紹介してもらいました(これだけでもお腹いっぱいですよ)。
一つ一つが気持ち長いのでメニューを作りました(後ろの番号は展示ブースのナンバーです)。
- Akisaiやさい工場[2]
- 新たな価値を創出するVehicle ICT-車載情報通信システム[3]
- ウェアラブル端末とビッグデータ活用による現場業務の変革[46]
- 指先の直感操作で簡単デジタルクリッピング[47]
- 近未来の設計デザインレビュー手法[28]
- 視線検知で買い物アシスト[37]
- タッチパネルでリアルな触感体験[48]
<おまけ>
詳細な内容は書けていないですが(一部抜けもある)、富士通フォーム2014で見ることができる展示ブースをテーマごとに分けて紹介するページも作成したので、気になる方はこちらもご覧ください。
・富士通フォーラム2014 展示ブース紹介[ソーシャルイノベーション編]
・富士通フォーラム2014 展示ブース紹介[ビジネスイノベーション編]
・富士通フォーラム2014 展示ブース紹介[イノベーションを支えるICT編]
Akisaiやさい工場[2]
IT企業の富士通がなぜに「野菜」という印象がありますけど、元はというと半導体を製造していた会津若松の工場の生産が落ちてきていて、加えて「東北の産業活性化」にも貢献したいと模索したのがクリーンルームで野菜の栽培だったそうです。
って、つながらないですよね(笑
半導体の製造には塵や埃が大敵で「クリーンルーム」と呼ばれる汚れのない部屋で行っていたのですが、このクリーンルームで野菜を栽培すれば、菌が繁殖することもなく安心安全な野菜が作れるのではとなったそうです(つながるでしょ)。
そして単純に野菜を栽培するだけではなく、富士通の持っている最適製造条件の割り出し、クリーンルーム管理技術、雑菌管理技術などを駆使し、野菜の栽培に最適な育成環境を作ること実現しています。ここが富士通が関わる最大のメリットとなります。
また、展示ブースにあるレタスは秋田県立大学が持っている出願済み特許(低カリウム野菜の栽培)をベースとした「低カリウムレタス」で、クリーンなだけではなく付加価値があることもポイントですね。
新たな価値を創出するVehicle ICT-車載情報通信システム[3]
Vehicle ICT-車載情報通信システムは、クルマに乗っている時の情報(走行情報、交通状況、地図情報など)だけではなくメンテナンス情報(ガソリン残量)、サポート情報(事故時の対応など)も含めてトータルをサポートさせようとするシステムになります。
例えば現在のクルマであれば、フロントはともかくとして左右と後ろはすべて「ミラー」で確認していますが、Vehicle ICT-車載情報通信システムを搭載するとミラーではなくカメラで確認するようになります。カメラになることで「記録が容易」になるとともに「デザインの自由度」が上がるメリットもあります(ミラーよりも小さく作れるため)。
その他、情報をクラウドで管理することになるため、ユーザーの持っているタブレット(もしくはスマートフォン)がないとクルマのエンジンが掛けられないようにするなど、セキュリティ面もそうですが「カーシェアリング」への対応も視野に入っているようです。
もっとも驚いたのが、ハンドルを握っていなくてもタブレットだけでクルマを操作することもできるため「自動駐車」や「クルマから降りて遠隔操作」など今のクルマにはない操作が可能になるそうです。駐車は苦手な人もいますし、遠隔操作はドアが開かなくくらい狭いところに駐車する時に有効に使えそうです。
これこそ「近未来」を感じる最たるものだと思いますけど、ただ「タブレットが多すぎる」のと現状にクルマの耐用年数と比較して「タブレットの耐用年数が短い」という点が少し気になったかな。現実的にはデタッチャブルの画面とはめ込みの画面との併用にはなると思います。
ウェアラブル端末とビッグデータ活用による現場業務の変革[46]
展示ブースは「配管に通す水の量を調節する業務」になっていて、作業員が現場に行って作業する際にウェアラブル端末を装着し、ネットワークで情報を得るイメージしています(なので配管がむき出しに^^)。
※伊藤さんモデルありがとうございます。
同じ作業をする際に現状では、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末など「手に持って確認する」機器しかないため、両手を自由に使うことが難しいのが実情ですが、ウェアラブル端末を使うことで、両手を自由にでき作業効率がアップすることが期待されると。
ウェアラブル端末は作業員のヘルメットに装着されています。
「ビッグデータの活用」がイマイチ見えないとろはありますけど、現場の変化に柔軟にそしてタイムリーに対応するためにはある種の「経験値」が必要になってくるため裏側でビッグデータを持つことが望まれているのかな…
指先の直感操作で簡単デジタルクリッピング[47]
この仕組は以前別のイベントでも見たのですが、台の上に全体を撮影できるカメラが付いていて、それと連動することで台の上に置かれた紙の位置を把握しクリッピングを行えるようにするものです。
紙をスキャンしなくてもデジタルデータ化できるし、操作を直感的に行うことができるため、ITリテラシーが高くない方でも簡単に使えるのがメリットになります。また単純なクリッピングだけではなく、文字で検索したり、内容に合わせてWeb検索機能が付くなど付加価値も沢山あります。
面白い使い方として、申請書や申込書などをあらかじめ登録しておき、入力必須項目だけを明示するようなことも可能だそうです。これだと記入漏れや記入場所を間違えるなどのケアレスミスが防げていいですね。
近未来の設計デザインレビュー手法[28]
近未来の設計、、、そこにベースとなるのは「3D」データです。
展示ブースで見せてもらったのは、飛行機のエンジンの設計モデルで簡易型の3D投影ブースのなかに、実際に3Dデータで作られたエンジンを確認するというもの。
ここのポイントは「ブースを簡単に設置できること」と「センサーを使い閲覧者の見ている方向に合わせること」の2つになります。
※メガネに付いている「丸」がセンサー
3D投影のブースはどうしても大掛かりになってしまい、設置されている事務所など確認できる場所も限られてしまうことが多いですが、簡単に設置できることで現場での確認作業が容易になるなどメリットが大きいそうです。また閲覧者の目線に合わせることで3D映像にありがちな視野角の問題による違和感をなくす効果があると。
3Dの技術はあり程度頭打ちで、解像度の向上くらいしかないと思っていましたが、まだまだ進化の余地はあるんですね。ここに3Dプリンターの技術も入ってくると色々なことが可能になりそうです。
視線検知で買い物アシスト[37]
視線検知、、いわゆる「アイトラッキング」です。
店舗でもWebサイト制作でもアイトラッキングのニーズはよく聞く話しで、技術的には以前からあるので何が新しいか気になったものですが、ポイントは「センサーの小型化」と「連動コンテンツ」の2つです。
センサーの小型化は写真を見てわかると思いますが、商品の近くに置かれる四角い物体が「視線検知」のためのセンサーです。比較写真が少ないのであれですけど、展示ブースでみても一瞬センサーとは気がつかないサイズです(電源はUSBで供給)。
上部にあるマップはどこがよく見られているかを可視化したものになります。
もう一つの「連動コンテンツ」は仕掛けとして少し大掛かりで、商品を閲覧している人の視線を検知して見ている商品の詳細情報を画面に出すというものです。これ実際に体験してみましたけど、目線が行った少し後に画面が切り替わります。凄いのは確かですが若干恐怖を覚えるくらいの正確性でした。
タッチパネルでリアルな触感体験[48]
スマートフォン、タブレットの浸透でタッチ操作自体は普通のことになっていますが、ここで紹介されていたのは画面に表示されている内容に合わせた触感を再現しているもの(製品としてはタブレットですね)。
写真はワニの映像ですが、ここを触るとタブレットが振動して「ワニの硬い鱗板(りんばん)を実際に触った」かのような触感が指に伝わります。この他にも「砂の触感」や「金庫のダイヤルを回す」などといったコンテンツもありました。
仕組みとしては、タブレットの液晶の振動を変化させることで微妙な触感を制御して、リアリティを出しているそうです。振動だけで触感を変化させる技術も凄いですが、触感をデータ化しているバックヤードの分析力も凄いですね。
ただ、現状では触感を与えるのはタブレット上で「1点」だけで、マルチタッチには対応していないそうです。この辺は今後の進化に期待したいです。
<おまけ>
2番めに紹介した、Vehicle ICT-車載情報通信システムでも「エアコンの操作」にこの技術が使われていて、温度調節のダイアルを回す時に「カチカチ」とした触感を再現しています。
結構長くなってしまいましたが、これでもかなり端折って書いています。
それぐらい今回の富士通フォーラム2014は見どころも多いですし、近未来を感じる体験を多くできるところになります。
その一つの査証として、自分が入ったのはプレオープンで限定された人たちしか入っていないにも関わらず、行列ができる展示ブースもあるなど沢山の人が来ていました(それだけ注目度も高いということです)。
展示ブースだけではなく、セミナーも多数開催されるそうなので(気になるのも沢山あります)、気になる方は富士通フォーラム2014の公式サイトから内容のチェックと事前申込みを行うことをお勧めします(当日申込みも可能ですけど混雑しますよ)。
なお、一般公開のは5月15日(木)16日(金)の2日間です。
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