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ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ(映画版)

2012-09-03[音楽/映画/DVD邦画

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ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂは少し前に小説版を読んで「これを映像化した作品ってどんなんだ?」と気になっていた作品だったのですが、先日やっと観ることが出来ました(映画としては2008年1月19日公開です)。

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ

原作を読んでから時間が経っているため、ストーリーの記憶も曖昧だったりしますが、原作に忠実な部分と映画ならではの解釈の部分とうまくミックスされていて楽しめる映画です。


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題名だけ見ると「なんのこっちゃ??」という感じの映画ですが、基本的な骨子としては「突然現れたチェーンソーを持った正体不明の怪物と戦う少女とそれをサポートする少年の(恋)物語」になっています。

小説では「チェーンソーを持った怪物は何者?」「なぜ少女は戦うのか?」「少年との恋(ともいえないけど)の行方は?」といったところがポイントになっていきますが、映画版ではそれに加えて「戦闘シーンの映像美」が加わってきます。

とはいっても、戦闘シーンの多くはダイジェストになっているためシーンとしてはそれほど多くありません。個人的にはこの部分は少し拍子抜けした印象を持ったのですが、よく考えると小説でもそれほどページ数を割いていたように記憶したいないため、戦闘シーンはアクセントと考えるのが一番いいのかもしれませんね。

逆にこの戦闘シーンの扱い方が小説とは違ったアプローチになっていて「なぜ少女は戦うのか?」を的確に表しています。設定的にはSFの領域でもなく荒唐無稽な部類に入りますが、人の内面の弱さやそれを克服するまでのプロセスをうまく映像表現していると感じました。

この辺は映像的な魅せ方もあると思いますが、それに加えて主人公の少女(雪崎絵里)役の関 めぐみの透明感のある表情と時折みせる「憂い」のようなものがうまくマッチしていました。

そして、少年(山本陽介)役の市原隼人の深いことを考えていない風でほんとに考えていなくて、でも無駄に実直に見える「勢い」がいいアクセントとなっていました(もっとも市原隼人はどんな役をやっても雰囲気が似てしまう傾向はありますけど^^)。

物語の流れとはあんまり関係ないのですが、山本陽介が下宿先のお姉さん役で登場する野波麻帆の飲んだ時のキレっぷりがまた最高でした。登場人物は数少ないですが、それぞれ個性豊かなのも魅力のひとつですね。

タイトルとDVDのジャケットだけをみると「B級ホラー」の匂いがしますが、ホラーの要素はほとんどなくテンポよく展開していき、最後はすっきりできる映画に仕上がっていると思います。

小説版はこっち

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