2013年11月の読了数はなんだかんだで12冊になっていました
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先月(2013年10月)の19冊に比べると少しトーンダウンしている印象はありますけど、個人的に目標としている月10冊のノルマはしっかりとクリアしました。今年は4月が8冊で少し届きませんでしたが、その他はすべてクリアしています。
多分読書に使っている時間はそれほど大きく変化していないとは思いますが、今回は長編&ヘビーな内容のものが多かったため、トータルの冊数が伸びなかった印象があります(ページ数で確認するのも面白そうですけど、ちょっと大変かな)。
しかし、、読了12冊中評価「5」を付けた作品が半分の6個、残りも評価は「4」とどれだけ甘い評価をしてるんでしょうね。もっとも、初出の作者はいなくて完全に作風を知っている人の作品ばかり読んでいるのでよっぽど酷くないと「3」にはならないんですけど(笑
その中でも、貴志祐介さん(雀蜂)、誉田哲也さん(感染遊戯)、松岡圭祐さん(万能鑑定士Qの探偵譚)は相変わらずの安定感で、話も破綻しないし伏線の張り方も上手いのでテンポよく読むことができました。欲を言えば貴志祐介さんの雀蜂はもう少しページ数を増やして「多くの謎」を入れたほうが盛り上がったかなと。
その他では、帚木蓬生さんの「空夜」は作品としては古いのですが美しい情景のなか描かれる「純粋な大人の恋愛(不倫だったりするけど)」が妙にマッチしていて、ふるさを感じずに作品の世界観に入れました。もどかしさを感じるところは確かにありますが、大人だからこその引き方はあると思いますよ。
あと印象に残っているのは辻村深月さんの「凍りのくじら」、テーマというかベースにはドラえもんの道具が選択されているのですが、物語の内容としては主人公(理帆子)の学生時代の不思議な体験の邂逅で体裁としては「SF風」というか「ホラー系」になっています。もうこの時点で意味不明な感じですが、要は「ほのぼの系」ではないと。
理帆子の置かれている環境がかなり「現実離れ」しているため、スタートラインが少し難しく感じますけど、モラトリアムの時期にありがちな「わがままさ」とそこから成長して大人になる過程をうまく描いていると思います。前にも辻村深月さんの作品は読んでいますが、この作品を読んで「お気に入り作家」の仲間入りを決めました。
最後に、、、
田口 ランディさんの「パピヨン 死と看取りへの旅」は限りなくノンフィクションに近い作品で、内容的にも「重たい」ものになっているので、これを読むにはそれなりの覚悟をもって読まないとダメな作品になります。
期間 : 2013年11月
読了数 : 12 冊 |
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麻耶 雄嵩 / 集英社 (2013-10-18)
★★★★★ 読了日:2013年11月30日
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角田 光代 / 双葉社 (2011-11-10)
★★★★☆ 読了日:2013年11月29日
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松岡 圭祐 / 角川書店 (2013-11-22)
★★★★★ 読了日:2013年11月26日
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辻村 深月 / 講談社 (2008-11-14)
★★★★★ 読了日:2013年11月22日
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首藤 瓜於 / 講談社 (2003-09-12)
★★★★☆ 読了日:2013年11月20日
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浦賀 和宏 / 幻冬舎 (2013-10-10)
★★★★☆ 読了日:2013年11月16日
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田口 ランディ / 角川学芸出版 (2012-04-25)
★★★★☆ 読了日:2013年11月15日
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誉田 哲也 / 光文社 (2013-11-08)
★★★★★ 読了日:2013年11月12日
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東 直己 / 双葉社 (2011-12-15)
★★★★☆ 読了日:2013年11月10日
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貴志 祐介 / 角川書店 (2013-10-25)
★★★★★ 読了日:2013年11月8日
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藤木 稟 / 角川書店 (2013-10-25)
★★★★☆ 読了日:2013年11月7日
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帚木 蓬生 / 講談社 (1998-04-15)
★★★★★ 読了日:2013年11月2日
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