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2013年12月の読了数は13冊、年間トータルでは155冊でした!!

2014-01-07[2013年に読んだ本

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年始に少し休み過ぎてしまったため振り返りが遅くなってしまいましたが、2013年12月に読んだ本は全部で13冊と中々いいペースで読むことができました(ある意味読書が習慣化している感じです)。
読んだ本

改めてみると12月は印象に残っているというか正直「衝撃を受けた!」と言っても過言ではない作品が多く、書評を書いていないのが不思議なくらいのラインナップになっています。もっとも書評を書かないのは自分の怠慢ですけどね^^


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中でも一番のインパクトが強かったのが京極夏彦さんの「死ねばいいのに (講談社文庫)」ですね。
この作品は「ある女性がなぜ殺されたもかをしたのかを1人の男が関係者に聞きこむ形で探っていくこと」が物語の中心になっているのですが、そのやり取りの中で「人間の自己中心的な考え(エゴ)」が剥き出しになっていく様がとてもリアルです。

しかも、聞き役に回っている男は「世間知らず」で「無礼な態度」を取っているものの、全体を通して唯一自分に素直に生きているため、尋ねられている人とのコントラストが非常に鮮明になっているのも印象的で、自分の生き方も見つめなおしていかないといけないと思わされます。

文庫版で466ページと京極夏彦さんの作品としては軽めになっているので、読みやすいところも良いです。

その他では宮部みゆきさんの「誰か―Somebody (文春文庫)」、畠中恵さんの「やなりいなり (新潮文庫)」、原田マハさんの「星がひとつほしいとの祈り (実業之日本社文庫)」はそれぞれ作風はまったく違っていますが、さすがの安定感でしたね。

意外性というと、東直己さんの「義八郎商店街 (双葉文庫)」はふだんはハードボイルドな作風の多い作者ですが(探偵はBARにいるシリーズなど)、この作品に関してはアットホームな雰囲気のある作品で、読んでいて心がホッと温かくなる感じがありましたね。

ラストは松田美智子さんの「越境者 松田優作 (新潮文庫)」、タイトルの通り俳優の松田優作さんについて書かれたノン・フィクションですが、松田優作さんというと役者として大成功したイメージが強いですが、俳優として人気が出る前の苦労時代についても触れられていて、いかにして名優となったかが垣間見れる作品です。

自分もリアルタイムでは松田優作さんの活躍は見ていませんが、この作品を読んで改めて俳優 松田優作の作品(映像作品ね)を見てみたいと思いました(10年ちょっと前にニートだったころ再放送されていた「探偵物語」を子供と観ていたのが一番最近の出来事です)。

<余談>
知らない人も多いと思うので書いておきますが、作者の松田美智子さんは松田優作さんの最初の奥様で、離婚後も松田優作さんの意向で松田姓を名乗っています。
ちなみに、俳優の松田龍平、翔太さんは松田美智子さんと別れた後に結婚した松田美由紀さんとの間に生まれた子供です。
といったこの辺(結婚→離婚)の話も「越境者 松田優作 (新潮文庫)」には登場します。

2013年の振り返り

取ってつけたような感じですけど、2013年の読書を振り返ってみるとトータルで155冊の本を読んでいた模様です(メディアマーカー調べ)。記録をみると1月あたりは少し微妙な感じなので多少前後はあると思いますが、月間10冊はきっちりとクリアした感じですね。

年末年始に掃除をしていて、本の置き場所に困るようなところもありますけど、本を読むと得られることも多いと強く感じるようにもなっているので、2014年もこのペースを保っていきたいと思っています。

置き場所を考えると「電子書籍」に移行したほうが良いことはわかっていますが、まだまだ「紙で読む」ほうがしっくりくる感じがあるため(ブログやスポーツコラムなどはネットで読んでいるので苦手ではないです)、当分の間は「紙の本を買う」生活でいきますよ。

期間 : 2013年12月
読了数 : 13 冊
耳をふさいで夜を走る (徳間文庫)
石持浅海 / 徳間書店 (2011-09-02)
★★★☆☆ 読了日:2013年12月29日
つぼやきのテリーヌ The cream of the notes 2 (講談社文庫 も 28-58)
森 博嗣 / 講談社 (2013-12-13)
★★★★☆ 読了日:2013年12月28日
鍋奉行犯科帳 (集英社文庫)
田中 啓文 / 集英社 (2012-12-14)
★★★★☆ 読了日:2013年12月27日
純平、考え直せ (光文社文庫)
奥田 英朗 / 光文社 (2013-12-05)
★★★★☆ 読了日:2013年12月24日
指し手の顔(下) 脳男2 (講談社文庫)
首藤 瓜於 / 講談社 (2010-11-12)
★★★★☆ 読了日:2013年12月23日
指し手の顔(上) 脳男2 (講談社文庫)
首藤 瓜於 / 講談社 (2010-11-12)
★★★★☆ 読了日:2013年12月20日
星がひとつほしいとの祈り (実業之日本社文庫)
原田 マハ / 実業之日本社 (2013-10-04)
★★★★☆ 読了日:2013年12月17日
ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)
辻村 深月 / 講談社 (2009-04-15)
★★★★★ 読了日:2013年12月14日
越境者 松田優作 (新潮文庫)
松田 美智子 / 新潮社 (2010-06-29)
★★★★★ 読了日:2013年12月12日
やなりいなり (新潮文庫)
畠中 恵 / 新潮社 (2013-11-28)
★★★★☆ 読了日:2013年12月10日
誰か―Somebody (文春文庫)
宮部 みゆき / 文藝春秋 (2007-12-06)
★★★★☆ 読了日:2013年12月8日
文庫版 死ねばいいのに (講談社文庫)
京極 夏彦 / 講談社 (2012-11-15)
★★★★★ 読了日:2013年12月4日
義八郎商店街 (双葉文庫)
東 直己 / 双葉社 (2008-12-10)
★★★★☆ 読了日:2013年12月2日

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