ジャンクワードの森

シリーズで読みたい5作品

2015-05-03[読書

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シリーズものの小説というと、ドラマ化になった三上延さんの「ビブリア古書堂の事件手帖」や森博嗣さんの「S&Mシリーズ(すべてがFになる)」などが手元にはあります。
シリーズで読みたい5作品
また上記2作品以外でも映画化、ドラマ化になった作品がいくつかありますが、メジャーどころはお薦めしてもあれなので、少し斜めなところでお薦めしたいものをご紹介します(一部漫画化作品あり)。


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◆バチカン奇跡調査官シリーズ
バチカン奇跡調査官シリーズ

紹介するなかで最もシリーズとして続いているのがこの「バチカン奇跡調査官シリーズ」で、最新の「原罪無き使徒達」で合計10巻まで発行されています。

物語の骨子としては、バチカン所属の『奇跡調査官』である主人公のロベルト・ニコラスと平賀・ヨゼフ・庚(こう)の二人がバチカンに送られてくる様々な「奇跡」を調査する中で発生する不思議な事件を解決していく、というもの。

当初は「奇跡」とされていたものを二人が科学的に解明していく「謎解き」と、バチカンを取り巻く「陰謀」が折り重なり物語の厚みを与えているのが特徴と言えます。科学的な部分が少し専門的になるため、ここが苦手な人は辛いとは思いますけど…

バチカン奇跡調査官 黒の学院 (角川ホラー文庫)
バチカン奇跡調査官 サタンの裁き (角川ホラー文庫)
バチカン奇跡調査官 闇の黄金 (角川ホラー文庫)
バチカン奇跡調査官 千年王国のしらべ (角川ホラー文庫)
バチカン奇跡調査官 血と薔薇と十字架 (角川ホラー文庫)
バチカン奇跡調査官ラプラスの悪魔 (角川ホラー文庫)
バチカン奇跡調査官 天使と悪魔のゲーム (角川ホラー文庫)
バチカン奇跡調査官 終末の聖母 (角川ホラー文庫)
バチカン奇跡調査官月を呑む氷狼 (角川ホラー文庫)
バチカン奇跡調査官 原罪無き使徒達 (角川ホラー文庫)

◆作家六波羅一輝の推理シリーズ
作家六波羅一輝の推理シリーズ
(2冊足りなかった…)

ミステリ作家、、、、とはいっても発表した作品は片手で足りる程度の作家である(実際の事件がないと書けない…)、六波羅一輝が民俗学の知識と、真相に近づいた時に見せる驚異的な集中力で謎をとくメタミステリです。

推理部分の強引さはありますが、各作品で取り上げている地域にある「歴史的背景」や「伝奇・伝説」「言い伝え」をうまく取り込んで構成されているので、民俗学的な視点からみるのも面白いです。この辺のバックヤードの知識は鯨統一郎さんらしいと言えます。

ニライカナイの語り部―作家六波羅一輝の推理 (中公文庫)
京都・陰陽師の殺人―作家六波羅一輝の推理 (中公文庫)
小樽・カムイの鎮魂歌(レクイエム)―作家六波羅一輝の推理 (中公文庫)
湯布院・産土神の殺人 – 作家六波羅一輝の推理 (中公文庫 く 19-5)
作家 六波羅一輝の推理 – 秩父夜祭・狼の殺意 (中公文庫)

◆私立伝奇学園高等学校民俗学研究会シリーズ
私立伝奇学園高等学校民俗学研究会シリーズ

各地の「伝奇」がベースになっている点は、六波羅一輝の推理と近いものがありますが、私立伝奇学園シリーズはミステリの部分がライトになり、その代わりにちょっとした(くだらないとも言える)ギャグが入ってきたり、なぜか恋愛要素が入ったりと読みやすくなっています。

あと、主人公の諸星比夏留(ひかる)の習得している古武道<独楽>の設定が、物語全体に「特殊なもの」をトッピングしていることで、ちょっとした矛盾点も「それもありか」と思わせるところがあります。

蓬莱洞の研究 (講談社文庫)
邪馬台洞の研究 (講談社文庫)
天岩屋戸の研究 (講談社文庫)

◆吉祥寺探偵物語シリーズ
吉祥寺探偵物語シリーズ

これは割と最近シリーズとして登場した作品で、主人公は吉祥寺のコンビニでアルバイトをしつつ探偵という便利屋のようなものもやっている(どっちが本業なのかは微妙な)“おれ”こそ川庄。

その川庄に持ち込まれる大小様々な「依頼」を不器用ながら真摯に解決していこうとする姿が清々しくもあり、若干もどかしさ-という名の親近感-を覚える作品です。

五十嵐貴久さんらしく、突飛な設定ではなく割と掴みやすい設定になっているため、複雑なことを考えなくても楽しめるのもポイントになります。

消えた少女-吉祥寺探偵物語 (双葉文庫)
最後の嘘-吉祥寺探偵物語 (双葉文庫)
六つの希望 吉祥寺探偵物語 (双葉文庫)
いつかの少年 吉祥寺探偵物語 (双葉文庫)

◆魔界百物語シリーズ
魔界百物語シリーズ

最後はシリーズの途中で作者である吉村達也さんが急逝してしまったため、未完に終わってしまった「魔界百物語」。京都を中心に殺人事件を繰り返す殺人狂“QAZ”と精神科医の氷室想介の対決が見ものですが、本来ならもっと先に壮大な結末がまっているはずだったのですが、、、

シリーズを通じてキーになるのが“QAZ”がもつ奇書『陰陽大観』なので、ベースになっているのは陰陽道に通じるもので、京都の雰囲気と登場人物のミステリアスさが相まって読み応え十分の作品です。

3巻の途中で終わっているのは残念ですが、各巻とも一定の結末をむかえていますから、1冊1冊で十分楽しめる仕掛けにはなっています(シリーズ物というプッシュとは外れますけど^^)。

魔界百物語1 妖精鬼殺人事件 (角川ホラー文庫)
魔界百物語2 京都魔王殿の謎 (角川ホラー文庫)
魔界百物語3 幻影城の奇術師 (角川ホラー文庫)

こうやって見ると(自分でピックアップしていながら)、伝奇・伝説、民俗学などの「日本の古い歴史」に関するものが多いので、自分の読書の傾向もよくわかるラインナップになっている感はあります(題材的にシリーズ化しやすい面もあるとは思います)。

実はこれ以外にもかなりマニアックというか、ダークゾーン(小説のタイトルではないです)に入ってくる作品で面白いものもたくさんあるのですが、絵面的にもゴールデンウィークに相応しいないと判断して泣く泣く割愛しています。

この辺の紹介はいつかタイミングを見つけてふわっと紹介できればと思っています(笑

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