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2015年10月の読了数は15冊も評価「5」はなく…

2015-11-04[読書2015年に読んだ本

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このところ11~12冊が多かったのですが、10月は今年の4月に続いて15冊と2日に1冊のペースで読了していました。実は休日出勤や移動が多かったからです^^
2015年10月の読了数は15冊
ただ数を読むことはできたものの、評価「5」を付ける作品には出会えず、多くが「4」止まりとなってしまったのはちょっと残念だったかなと思っています(中には4.5な作品もありますが)。


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今月は冊数が多かったこともあり、新しい出会いもありましたし、連作ものの安定感も感じつつ、考えさせられる作品も読めたので充実した読書月間だったといえます。

安定の連作もの

連作で読んだのは、吉川英梨さんの「警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 5グラムの殺意」と藤木稟さんの「バチカン奇跡調査官 悪魔達の宴」の2冊。あと厳密には連作ではないのですが、世界観がつながっているという意味で海堂尊さんの「玉村警部補の災難」も含まれる感じです。
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「警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 5グラムの殺意」 は原麻希の相変わらずのいい加減さに加えて、女性犯罪捜査班の面々の女性ならではの「困り事」があったり、逆に「女性だからこそ」という部分が一層強くでていた感じです。

あとは現在張られている伏線-ともいえない微妙な空気感も多いが-を次作以降でどう広げつつ、展開していくのかも楽しみにしています。

「バチカン奇跡調査官 悪魔達の宴」は今まで以上に「科学」の部分が大きなウエイトを占めていた印象で、その分「奇跡感(=神秘的な部分)」が弱かったのが少しマイナスだったかな。

本題とは違いますが(伏線かも…)冒頭や中盤辺りでも、平賀・ヨゼフ・庚が家族と過ごす平和な時間が描かれているのは意外と心温まるシーンだった。

ラストの「玉村警部補の災難」はチームバチスタシリーズのアナザーストーリー的な作品で、これまでの歴史を振り返る意味でも読み応えがありました。作品のファンはもちろんですが、これから読もうとしている人も目次的な感じでよむのもありだと思います。

考えさせられた作品

爽快感があって読了感がスッキリ!!
そんな作品とは違い読んだ後に「自分だったら…」とか「これからの生き方を…」なんてことを考えさせられた作品が、貫井徳郎さんの「新月譚」、垣谷美雨さんの「七十歳死亡法案、可決」の2作品。
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「新月譚」はベストセラー作家の咲良怜花が「なぜ筆を折ったのか」を話す過程で半生を振り返る物語。女性ならではという面はありますが(と言っても作者は男性)、人生を懸けた「思い」というのが強く伝わってきます。

「七十歳死亡法案、可決」はタイトルは通り、七十歳になったら強制的に死を選択される世界で人々がどうなるかという物語。紆余曲折で波乱もありますが、ラストは人々のもつ「強さ」を垣間見ることができます。

「新月譚」は百田尚樹さんの「モンスター」、「七十歳死亡法案、可決」は山田宗樹さんの「百年法」と物語のベースが近いという印象もあったりしますけど、「生きる」ということについてを正面から描いた作品は何度読んでも考えさせられますね。

新しい出会い

最後、今月新しく出会ったのは喜多喜久さんの「科学探偵Mr.キュリー」と三崎亜記さんの「刻まれない明日」の2作品-というか正確には2作家-ですね。
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少しずつ少しずつ幅を広げようとは思いつつも、慣れ親しんだ作家さんの新作に手を出してしまいがちですが、10月は喜多喜久さん、三崎亜記さんという2作家との出会いがありました。2作家とも以前から気にはなっていてやっと手にしたという感じです。

今回は長くなっているので、作品について言及はしませんが、両作家とも自分の好きな作風-とか大それた書き方ですが-だったので、他の作品も読んでみたいと思います。特に喜多喜久さんは、タイトル通り「理系的」な作品なのでど真ん中でした。

今年も気が付くとあと2ヶ月。すでに読了数は 124 冊と結構な数になっていますが、年末に向けて読みたい本もたくさんあるので、このペースで2015年も駆け抜けたいと思います。

期間 : 2015年10月
読了数 : 15 冊
七十歳死亡法案、可決 (幻冬舎文庫)
垣谷 美雨 / 幻冬舎 (2015-02-10)
★★★★☆ 読了日:2015年10月30日
バチカン奇跡調査官  悪魔達の宴 (角川ホラー文庫)
藤木 稟 / KADOKAWA/角川書店 (2015-10-24)
★★★★☆ 読了日:2015年10月28日
新月譚 (文春文庫)
貫井 徳郎 / 文藝春秋 (2015-06-10)
★★★★☆ 読了日:2015年10月26日
([お]15-1)あずかりやさん (ポプラ文庫)
大山 淳子 / ポプラ社 (2015-06-05)
★★★★☆ 読了日:2015年10月23日
ミステリークレイフィッシュ (双葉文庫)
飯田 譲治 , 梓 河人 / 双葉社 (2015-08-06)
★★★☆☆ 読了日:2015年10月22日
化学探偵Mr.キュリー (中公文庫)
喜多 喜久 / 中央公論新社 (2013-07-23)
★★★★☆ 読了日:2015年10月20日
無垢と罪 (徳間文庫)
岸田るり子 / 徳間書店 (2013-06-07)
★★★★☆ 読了日:2015年10月19日
メサイア    警備局特別公安五係 (角川文庫)
高殿 円 / 角川書店 (2013-08-24)
★★★★☆ 読了日:2015年10月18日
境遇 (双葉文庫)
湊 かなえ / 双葉社 (2015-10-15)
★★★★☆ 読了日:2015年10月16日
えんじ色心中 (講談社文庫)
真梨 幸子 / 講談社 (2014-09-12)
★★★☆☆ 読了日:2015年10月15日
警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 5グラムの殺意 (宝島社文庫)
吉川 英梨 / 宝島社 (2015-08-06)
★★★★☆ 読了日:2015年10月11日
色悪党 (徳間文庫)
安達 瑶 / 徳間書店 (2009-03-06)
★★★☆☆ 読了日:2015年10月9日
刻まれない明日 (祥伝社文庫)
三崎 亜記 / 祥伝社 (2013-03-13)
★★★★☆ 読了日:2015年10月7日
鍵のない夢を見る (文春文庫)
辻村 深月 / 文藝春秋 (2015-07-10)
★★★★☆ 読了日:2015年10月6日
玉村警部補の災難 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
海堂 尊 / 宝島社 (2015-06-04)
★★★★☆ 読了日:2015年10月3日

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