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IdeaPad S10eはLenovoであって、ThinkPadではない

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昨日(2008年12月3日)に「レノボ・ジャパン ウルトラモバイルPC S10e」Touch&Try ブロガーイベントに参加して、同日発売開始(発売は12月6日でした)されたレノボのウルトラモバイルPC S10eに触れてきました。
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レノボ・ジャパンといえば、今年の9月17日にもThinkPadのブロガーミーティングがあって、色々と話を聞かせていただいたし、モニター機としてThinkPad X200をお借りしたばかりですが、またもやお世話になったことになります(販売担当の方とは某ASPのイベントでお会いしていました)。

で、今回のブロガーイベントですが、イベントタイトルからわかるように、レノボ・ジャパンから新発売されたウルトラモバイルPCの「ideaPad S10e」の紹介がメインのイベントとなります。

しかも、座席には2~3人に1台のS10eが置いてあるし、最後のところでは原田執行役員から「参加者(希望者)全員にモニター機を提供しましょう」いう言葉をもらうようにかなり気合いの入ったイベントでした。ちなみに、モニター機の台数は決まっているので順番に回ってくることになります。

ideaPad S10eは個人向け製品

イベントの最初は執行役員の原田氏から、ideaPad S10eの製品概要と販売戦略についての説明がありました。この中でのポイントは「ideaPadは個人のお客様向けの新ブランド」であること。
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そして、その切り込み隊長として登場したのが、現在のパソコン市場の中で人気のある小型パソコン(ウルトラモバイルPC)のideaPad S10eということみたいです(といっても、今日の時点ではS10e以降の商品はわかりません)。

個人向けを意識しているだけあって、電話受付時間を9:00~21:00(月ー日)にしたり、修理期間を4ー5営業日で対応したり、サポート延長(2、3年)ができたりと、Thinkシリーズよりもサポート体制を強化しています。
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また店頭展開もThinkシリーズと違い、展示するズペースを目立つようにしたり展示台数を増やしたりというプロモーションを行っていくそうです。

Lenovoに限らず、BTOをメインにしているパソコンメーカーにとってラインナップが限定されて、カスタマイズの提案をしなくてもいいウルトラモバイルPCは店頭での認知度アップにつながるので、非常に売りやすい製品になっていますね。

もちろん販売員もウルトラモバイルPCはアピールポイントが限定されているので、お勧めしやすいです(同じような機種が多いのは大変ですが)

ideaPad S10eはLenovoクオリティ

次いで、ideaPad S10eの開発を担当された城下氏より開発に関する情報を教えてもらいました。

ideaPad S10eの開発の特徴は開発のメインスキームを日本(大和)ではなく、中国(北京・上海)で行っているという点、もちろん日本の開発チームも人材支援や開発プロセスの管理など協力体制をとっているそうです。
※ThinkPadシリーズは開発は日本(大和)で行っています。
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また、開発の中で大きなポイントはideaPad S10eの設計品質基準とThinkPadの設計品質基準は完全に同じではないというところです、どちらが厳しいかというと当然ThinkPadになりますが、この辺は価格と利用状況とのトレードオフということになります。
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なので、ideaPad S10eにThinkPadなみの高品質を期待することはできませんが、Lenovoが設定している基本(といってもかなり厳しい)の設計品質は確実にクリアしているので、安心して使用できることは間違いないです。

ideaPad S10eの性能はニーズ・価格とのトレードオフ

別にこれはideaPad S10eだからということではありませが、ウルトラモバイルPCは低価格、軽量化するためにほかのパソコンと比較してダウンサイズ(まあ妥協ともいう)しているところが多くあります。
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ダウンサイズというと、ちょっとネガティブな感じですが、ウルトラモバイル市場への参入が遅くなったideaPad S10eは市場の動向やユーザーのニーズを取り入れて、現状考えうるベストの構成を提供したとしています。

確かに、トラックポイントの非採用はちょっと寂しいですが、ストレージは速度より容量、バッテリーの重量よりも長時間の使用、など考えられてたセレクトになっています。
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※トラックポイントの非採用はトレードオフというよりは、ブランドの問題みたいです。

現状では1ランナップのみの販売で、カスタマイズができないことが惜しいですが、今後の展開ではカスタマイズしてストレージやバッテリーが選択できるようになることを期待したいと思います。

Lenovoから出た製品なので、ThinkPadの印象が強いのは確かですが、製品のターゲットの考え方やプロモーション、そこに絡む戦略まで含めて、IdeaPadはLenovo製品ではあるけどThinkPadとは違う考え方でみなければいけないなと感じました。

その辺を踏まえたうえで、製品を捉えないとどうしても物足りない結果になってしまいそうですね。。。逆にLenovoとしては個人向けとはいってもそういった自分たちの枠をどう取り払えるかがポイントになりそうです。

→でも頂いたカタログのワイヤレス機能の欄にはしっかりとThinkPadって入ってますね
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ここまで書いて、製品の紹介をいっさいしていないことに気がついたのですが、かなり長くなっているので製品の紹介は別の記事に書きます。

製品についてをジャンクレビューの森に書きました(2008-12-05)
IdeaPad S10e ファーストインプレッション

ちょっと厳しいことも書いていますが、Lenovoの物作りにこだわる姿勢は前回同様感じることができたのはとてもいい体験でした、Lenovoの皆様、アジャイルメディアの皆様ありがとうございました。

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