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家庭で見られる「3Dシアター」のニーズはどこにある?

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ちょっとレポートが遅くなりましたが、先週の金曜日(2009年7月18日)に都内某所でAMN主催のパナソニック「3DフルHDプラズマシアター」体験イベントに参加して、家庭で視聴可能は3Dシアターを体験してきました。
3DフルHDプラズマシアター

今回のイベントの主題である「3DフルHDプラズマシアター」自体がまだ開発段階で積極的な情報公開ができないため、イベント中の写真撮影が制限されていたため、決定的な写真はありませんのでご了承ください(ちなみに、開催場所も秘密です)。


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体験イベントということで、実際にパナソニックさんの試写室で3DフルHDプラズマシアターで映像を見させてもらったわけですが、この映像の凄さを言葉にするのはとても難しいので、あえて細かな描写はやめておきます。その変わりに頂いたチラシに書いてあった言葉を。

『3DフルHDプラズマシアター』はハリウッドの3D映画の劇場上映方式を採用。パナソニックの最先端プラズマテレビ技術とブルーレイ技術により、今までの民生用3D映像視聴システムでは実現できなかったハリウッド映画本来の高品位で臨場感に溢れる3D(立体)体験を可能にしました。

実は、パナソニックは現在ハリウッドと連携して「パナソニック ハリウッド研究所(PHL)」というものを運営していて、そこで技術提供を行っているそうです。

なので、「3DフルHDプラズマシアター」のクオリティは、今現在劇場公開されているハリウッドの3D映画は近いものと言えます。また、近い将来は劇場のクオリティそのままで家庭で見られるようになると言えます。

改めて書いていて、最近の映像の進化は凄いことになってますね。

なぜに物は立体に見えるのか?

ここからはちょっと技術的なお話(といっても、会場で聞いた受け売りです)

人間の目は左右それぞれ別の映像を見ていて、それを脳内変換することで一つの映像として見ています。この脳内で変換する時に映像の差異を計算(ニュアンスが違うな)して、対象物の距離感を掴んでいるそうです。

実際片目で何かを取ろうとすると、距離感が掴めず上手く取れないことがあると思います(特に動いている物)。

もちろんその他の要素も沢山あると思いますが、3D映像ではこの左右の目で違う映像を見ていることを利用して、3D映像を見せています。

3D映像が立体に見える理由

3D映像は交互に左目用、右目用の映像を流しています。これにより、実際に映像を見たときに脳内変換が起き、映像が立体に見えるという訳です。

ただし、映像が交互に出ているため裸眼(眼鏡も含む)で見てしまうと左目用と右目用の映像を同時に捕らえてしまい、2重になったような映像に見えてしまいます。

3D映像を素直に撮った写真

3D映像

3D映像を見るためには「シャッターメガネ」は必須

上の写真でずれてしまっている部分を補正するためには、「シャッターメガネ」という特殊なメガネをかけて映像を見なくてはいけません。このメガネは映画館や遊園地のアトラクション(TDLのミクロアドベンチャーなんかが有名)で渡されるアレですね。
シャッターメガネ

「シャッターメガネ」が何をしているのかというと、左右別々に流されている映像を左目は左目用の映像を、右目は右目用の映像をそれぞれしっかりと捕える役割をしています。

そのため何もしていなくても左右のガラスが交互に点滅するように動いています。

この動画を見ると、2重だった映像がシャッターメガネを通すと普通に見えるようになるのがわかると思います。

パナソニック「3DフルHDプラズマシアター」の凄さ

ちょっと技術的な内容が長くなっていますが、技術の最後はパナソニック「3DフルHDプラズマシアター」の凄さです。

今まで書いてきたように、3D映像を見るには左右それぞれの映像を流す必要があって、単純計算でいっても通常の2倍の映像情報を再生する必要があります。

もちろんそれだけ情報量が多いとデータ量も大きくなりますし、再生機のパワー、テレビの映像処理能力、そして再生機とテレビをつなぐケーブルの伝送力も必要になってきます。

そこを今回のパナソニック「3DフルHDプラズマシアター」では、「3D-BD DISC→3D-BD player→3D PDP」の組み合わせで実現しています。

わかりにくいので、パナソニックのブルーレイ総合サイトからシステムの画像をもらってきました。
image01.jpg

ここを既存機と比較しても仕方ないですが、最初に書いたようにパナソニックはハリウッドと協力体制にあって、ハリウッドが今後展開してくるコンシューマー向けの3D映像の根幹を押さえているので、どうすれば快適に再生できるのかのノウハウをしっかりと蓄積できることだけは間違いないと思います。

さて、結構長くなってしまいましたが、最後にタイトルにした「家庭で見られる「3Dシアター」のニーズ」ですが、どうもこれが見えて来ないんですね・・・

確かにCGでは通常あり得ないような動き-特に飛び出す映像など-はあるし、実写でも奥行きがもの凄くあるし、迫ってくるような臨場感もあって映像としては面白いのですが、これを家庭でみたいのか・・・というと何か微妙な気がします。

自分の中では家庭とよりも、学校の授業で自然の映像とかを3Dで見せると子供達が今まで以上に食いつくので、教育上はいいかな。ただ、これだと商業ベースに乗らないので、ビジネスとしてはしんどいかな。

あとは、常に家庭映像を牽引していた「アダルト」部門もニーズとしては高い気もしますけど、ここをおおっぴらに謳うわけにもいかず。。。。悩ましいですorz

技術的には凄くても、個人的には3Dというのは非日常で体験するからこそ面白いものだと思ってしまいました。

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